礼拝の話

2025/02/25 

1月22日(水) 聖書 ヤコブの手紙 3章17~18節 社会科 藤村

高校2年生の国語の授業で「2025年の豊富を漢字一文字で表すと何か」という課題が出されたと聞きました。

2年生たちがどんな漢字を選んだのかをぜひ知りたいと思いながら、自分だったら何を選ぶだろうかと考えました。

まだ選びきれてはいないですが、その変わりに好きな漢字を思い描きました。

私は、数年前から「種をまく」の「蒔」という漢字が好きです。

種を植えた植物の成長を待つ時間が表されているようで、素敵な漢字だと思います。

植物や花を見たり、触れたりすると、自然と心が癒されるものです。

そのせいか、植物をテーマにした小説を見つけると、不思議と手が伸びます。

ジャン・ジオノというフランスの作家が書いた『木を植えた男』という物語があります。

物語は1913年6月、南フランスのプロヴァンス地方を旅する主人公の青年が、水を求めて彷徨う場面から始まります。

戦争で何もかもが破壊されるなか、じっと木を植え続けた男の話ですが、その姿は、作者であるジャン・ジオノに重なるところがあります。

1895年にプロヴァンスに生まれたジオノは、靴屋の父と洗濯屋の母のもとで育ち、父親を慕って集まる羊飼いや農夫から、農業や天体の話を聞きながら自然と共に暮らしました。

その後は作家となり、生涯で30以上の物語を生み出しました。

ジオノの生涯には、『木を植えた男』の物語同様、二度にわたる世界大戦が影響しています。

第一次世界大戦では、二等兵として召集され、生き残ったものの、毒ガスの吸引による重傷を負いました。

激戦の経験が、反戦の意思をもたらしたのでしょう。

第二次世界大戦前の1935年、ジオノは50人の仲間とプロヴァンスの高原に村をつくり、徴兵拒否運動を起こして逮捕されます。

1944年のパリ解放まで投獄生活を送ったジオノは、創作活動ができず、自由を奪われた生活を強いられました。

しかし、戦争を生き延びました。

もし戦地に赴いていたら、『木を植えた男』という物語は生まれていなかったかもしれません。

私たちは日々、聖書から知恵のある言葉を学んでいます。

心に留まる聖書の言葉や、好きな聖書箇所を見つけた人もいるのではないかと思います。

清和で送る日々のなかで、私たちのうちに、イエスによって平和の種が蒔かれています。

それは、聖書の言葉、清和での学校生活のなかでの気付き、学びです。

その種が蒔かれたみなさんの心が良い土地であることは確かです。

種に水をやり、守り育てていく私たちのこれからの歩みも、きっと豊かにされていくことと信じて、日々を真摯に歩んでいきたいと思います。

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