清和女子中高等学校。創立113年の高知県の私立女子校。キリスト教主義の中高一貫校です。
2025/01/16
この冬休みもわたしはいくつかの本を読みました。
その1冊に「サンタへの手紙」というものがありました。
物語かと思って手にすると、本当にサンタさんに書いたお手紙がまとめられたものでした。
年代は1870年から1920年です。
この「サンタへの手紙」は、ニューヨークに住む8歳の子どもから「サンタさんは存在するのか」という質問を受けた新聞社が社説で「いる」と答えたところから始まります。
この本に出てくるお手紙のほとんどは、純粋にほしいものをサンタクロースにお願いしているものが多かったです。
自分がいい子にしていたから今年はすてきなプレゼントを用意してください、というもの。
自分だけでなく、兄弟にもプレゼントを用意してね、というもの。
いっぱい欲しいものがあるけど、あなたが用意してくれたものなら嬉しい、というもの。
その中に、いくつかの自分ではない誰かへのプレゼントを、ということを書いているものがありました。
自分のお小遣いでしょうか、50セントを置いておくので、他の子どもたちへのプレゼントの足しにしてくださいというものやお母さんやお父さんへのプレゼントをお願いしたい、というものもありました。
時は流れ、今年は2025年、この子どもたちから「サンタへの手紙」が書かれたときから、100年以上の月日が流れています。
わたしたちは、このクリスマスも哀しいニュースを聞いて過ごしました。
クリスマスをお祝いする、という言い方をわたしたちはしますが、決して祝う気持ちになれない現実を生きる人たちがいる今を、わたしたちは生きています。
新しい1年を迎えるにあたり、それぞれがそれぞれの目標や願いを持ったことでしょう。
その目標や願いが、どのようなものか、わたしたちは今一度しっかりと考える必要があるのだと思います。
自分だけが生きるのではなく、自分だけがよければいいのではなく、どのような世界に生きたいのか。
どのような世界を創るための一人ひとりでありたいのか、このことをしっかりと考えることが、この清和で学び、働く、一人ひとりには求められていきます。
「祈るだけで何になるのか」という言葉を聞くことがあります。
でも、祈らなければ何も始まりません。
祈ることで、わたしたちは厳しい現実の中にあっても、その一歩を踏み出し、その場に立つ力を与えられます。
希望を持つことをゆるされます。
真っ暗に思える現実の中で、一筋の明かりが見えたとしたら、これほど心強いことはないでしょう。
そのように、わたしたち一人ひとりの現実にあって、この幼い子どもたちが素直に、自分が求めているものを書き表し、また自分の周りにいる人たちのことを思い書き記したように、わたしたち一人ひとりも自分の心のうちにある願いをしっかりと神さまにお伝えし、そのうえで、それぞれに与えられている課題にしっかりと向き合う1日1日にしていきたいと思います。
