礼拝の話

2025/12/10 

【クリスマス教育週間③】校長 小西二巳夫

聖書 ルカによる福音書 11章1~4節

私と同じ年齢のある作家が次のようにいいました。
「最近の世界の様子はケストナーが『飛ぶ教室』を書いた時と同じ道をたどっているような気がする」。
その道というのは世界戦争ですので、ドキッとする言葉です。
ケストナーはドイツの有名な作家です。
大人向けの話を書く人でしたが、ある時から子どもを主人公にした話や小学生から高校生向けの話を書くようになりました。
ケストナーが大人向けの話を書くのを止めたのは時の政権、ヒトラーが率いるナチス独裁政権が禁止したからです。
1933年の話です。
この年に起こった歴史的によく知られたことに、大学生が中心になってドイツの首都ベルリンやその他の都市で焚書をしたことがあります。
この焚書は大学生がナチス政権に煽動されて行ったのです。
ケストナーがナチス政権からゆるされたのは児童文学を書くことだけだったので、ケストナーはすぐに子どもを主人公にした話を書きました。
それが『飛ぶ教室』です。
『飛ぶ教室』を読んでみて、登場する生徒の誰かに親しみを感じたり、似ていると思ったりすることがあるとしたら、それは自分が悩んでいることや、これからどうすればいいのかと考える時の参考になります。
ケストナーが『飛ぶ教室』を書いたのは、ナチスが独裁政権を握り始めた時です。
それからの10年間、人間の歴史上もっとも恥ずかしいことを行った時代です。
それは日本も含めてです。
その時にケストナーはお腹が痛くなるくらいに笑える体験と腹が痛くなるくらい悩んだり悲しくなる体験をすること、そしてその体験を忘れないでいること、それがその時その時をしっかり生きる力になると考えて、『飛ぶ教室』を書いたのです。
そして、焚書という大きな過ちを冒した大学生たちに、自分たちの子ども時代を思い出し、悔い改め、そこからもう一度人生をスタートさせてほしくて、『飛ぶ教室』を書いたのです。
『飛ぶ教室』を読んだ私が今はっきり言えることは、クリスマスに取り組むことが、私を救ってくれる、そして導いてくれる救い主イエスと出会う時であり、生きる力を自分の中に育てる力をもらう時だということです。

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