清和女子中高等学校。創立113年の高知県の私立女子校。キリスト教主義の中高一貫校です。
2026/04/27 NEW
聖書 マタイによる福音書 6章29~34節
ノンフィクション作家の最相葉月さんの作品に、『証し 日本のキリスト者』があります。
「証し」をわかりやすくいうと、牧師がするのが説教なら、信徒がするのが証しです。
その人が体験した神との出会い、恵みや愛を自分の言葉で人に伝えることです。
『証し 日本のキリスト者』は1000ページを超える分厚い本で、ここには北海道から沖縄まで135人の証しが載っています。
この本を読んで驚くのは、そこまでよくその人の本音を引き出したなと思うことです。
読んでいくと、教会で直面させられたつらい出来事、その教会の体質や姿勢を何とか変えたいと批判してきたこと、そしてキリスト教と教会に大いに失望したことなど、キリスト教や教会に批判的な言葉が次から次へと出てくるのです。
最相さんは誰もが持つ悩みや問題についてはっきりとした考えを持っています。
最相さんは、自分の子どもの頃の体験から、誰もが持つ悩み苦しみのほとんどは、その人にキリスト教の信仰があれば、大きな助けになるといいます。
その人が求める回答のほとんどが聖書に書いてあると考えています。
『証し 日本のキリスト者』を読んだ人が、自分の悩みや問題をどうしたら解消できるのか、軽くできるのか、そうか聖書を読めばいいのか、と気づいてもらうために、この分厚い本が作られたということです。
そこでさらに気づくことがあります。
今日ここに集まった私たちは、キリスト教信仰を持っているかいないかは別にして、少なくとも、毎朝の礼拝を通して聖書に触れ、イエスに触れているのです。
ということは、もし聖書に触れずイエスに触れていなかったら、もっとしんどい思いをしながら生きなければならない、深い悩みの中にあっただろうということです。
そういう意味で、自分の悩みやしんどさが聖書やイエスに出会い触れることによって、軽くされていることに感謝したいのです。
そして、その自分が深い悩みの中にいる人に、聖書に触れイエスに触れてもらう役割がイエスから自分に与えられていることに気づきたいのです。
