清和女子中高等学校。創立113年の高知県の私立女子校。キリスト教主義の中高一貫校です。
2026/04/17 NEW
聖書 マタイによる福音書 7章7~8節
小説『白髪のニール』より
『白髪のニール』の主な登場人物は物理の富田先生と生徒だった長谷川君と福田君です。
時代は2007年とそれより30年前の長谷川君たちが高校生2年生だった1977年の間を行き来します。
物語は前期の終業日に、富田先生が長谷川君にギターを教えてほしいと頼んだことから始まります。
戸惑う長谷川君に富田先生は言いました。
「ニール・ヤングの『孤独の旅路』が弾けるようになりたい。だからギターを教えてほしい」。
演歌が似合いそうな富田先生が、自分がなぜロックを歌い弾こうとしているかを語る場面が何度かあります。
富田先生は「ロックという音楽は歳をとることを歌うもの、ロールはそれを続けること、キープオンすること、そこが一番大事なんだ」といいます。
高校2年生の長谷川君にはその意味がよくわかりませんでした。
それから30年後、60歳で学校を退職した富田先生は、町のサマーフェスティバルのステージでアコースティックギターを抱き、ブルースハープハーモニカを首に掛けて、ニール・ヤングの『孤独の旅路』を弾いて、吹いて、歌っていたのです。
45歳になった長谷川君は富田先生の姿を目の当たりにしながら、人生をロックンロールすることの、止まらないことの、終わらないことの、生き抜くことの大切さをあらためて知ったのです。
イエスは「求めなさい。探しなさい。門をたたきなさい」といわれました。
止めないこと、あきらめないこと、そして生き抜くことの大切さを、門をたとえにイエスは弟子たちに話されたのです。
イエスが弟子を通して私たちに望んでおられるのは生き抜くことです。
イエスは一人ひとりがロックンロールし続けることの大切さを語られているのです。
与えられた環境の中で、それは正しいことか、私はこれでいいのだろうか、それを問いながら生きることです。
清和の今でいうなら、私はこれでいいのだろうかと、自らに問いながら、あるいは周りの人に問いながら、時には厳しい問いかけや批判を受けながら、学校生活に取り組んで行くことです。
そのことの大切さと、そこにこそ生きる希望と意味があることをイエスは教えてくれているのです。
「今の自分をロックンロールしなさい」というイエスの言葉に励まされて、生きていきたいと心から願います。
