森田（保健体育科）

礼拝の話

2025/10/09

聖書　箴言　２７章１７節

私はRADWIMPSというバンドが好きで、メンバーの一人であるドラマーの山口智史のソロライブのために神奈川県の横浜まで行ってきました。
今年２０周年を迎えるRADWIMPSですが、山口さんは２０１５年から活動を休止しています。
活動を休止する原因となったのが、「ミュージシャンズ・ジストニア」という病気です。
ミュージシャンズ・ジストニアは、「楽器を演奏する」という状況でのみ、体の一部分の制御ができなくなる病気で、長く音楽活動を続けている「プロ」にみられるとされています。
今でこそ研究が進み病名もわかっていますが、山口さんの足にこの症状が現われたのは、今から１６年前で、当時は病気の名前すらわからない状況の中、病気のことで考えこんでしまい、うつ病も発症したそうです。
そんな時、山口さんの心の救いとなったのは、なんと米農家の方との出会いでした。
その後山口さんは、脳科学や身体科学を専門に研究する藤井准教授と出会ったことをきっかけに、自身の病気を研究すべく慶応義塾大学の研究員となり、昨年アメリカで開催された学会で自身の病気について発表をしたそうです。

今日の聖書箇所からは「自分の言動や行動が、誰かを研いだり磨いたりすることもあれば、誰かを錆させてしまうことにもつながる」ということを知っておくことだと言われている気がします。
神さまによって清和に導かれ、共にここで生活をする私たちは、お互いに顔も名前もわかり、言葉や行動の一つひとつがとても鮮明に見えます。
そんな中、私は少しでも誰かを研磨することのできる存在でありたいです。