清和女子中高等学校。創立113年の高知県の私立女子校。キリスト教主義の中高一貫校です。
2026/05/20 NEW
聖書 創世記 8章15~22節
私たちには、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚、五感と呼ばれる感覚があります。
いずれも、人間にとって大切な感覚ですが、一般には、視力と聴覚が、人間が生きる上で、よく使われる大事な感覚でしょう。
それに比べると、嗅覚の重要度は、少し低いのだろうと思います。
人間は動物ほどには匂いに頼っていませんが、匂いにはリアリティを強める作用があるそうです。
匂いがあると、現物がないのにあるかのような錯覚が生まれたり、心の内に「もの」を生み出す力があったり、記憶を思い起こさせる力があるようです。
長年、頭の奥に眠っている記憶が、その記憶と関係する匂いによって、それこそリアリティをもって思い出させられることがあります。
今日の聖書の言葉は、神さまが私たちのために、匂いを記憶にとどめてくださるお話です。
地上の人間の罪があまりに大きくなり、神さまは苦渋の決断をし、世界中に大洪水を起こして、すべての人間を滅ぼそうとされましたが、ノアとその家族だけは救おうとされました。
洪水が終わり、ノアと家族、一緒に方舟に乗った動物たちが地上に降り立った時、ノアは神に礼拝を献げる儀式を行い、犠牲の献げ物から立ち昇る煙の香りをかいで、神さまは人間を憐れに思い、もう二度と人間を滅ぼすことはしないと約束されました。
神さまの約束が、いつも、私たちに語られていることを、チャペルの朝の空気の匂いを思い起こしながら、安心して一日の歩みに臨んでいただければと思います。
