礼拝の話

2026/07/13 NEW

校長 小西二巳夫

聖書 イザヤ書 44章21~23節

「一見さんはお断り」という言葉があります。
この言葉に似たタイトルの絵本に、「モーツアルトはおことわり」があります。
イギリスのマイケル・モーバーゴという人が描いています。
この物語は、世界的バイオリニスト、パオロ・レヴィをインタビューする新人記者の視点から進みます。
パオロは決してモーツァルトの曲を演奏しないという秘密を持っていましたが、記者との対話を通じて、かつてバイオリニストであった父親がナチス・ドイツの収容所で強いられた過酷な体験、そして音楽家としての人生を語り始める、というものです。
バイオリンの才能を見い出されたパオロに父親が約束させたことは、「絶対にモーツアルト弾かないでほしい」ということでした。
「モーツアルトはおことわり」は言い換えると「戦争はおことわり」です。
「モーツアルトはおことわり」とのタイトルには、二度と戦争をしてはならない、起こさせてはならない、という強い思いが込められているのです。
戦争は突然始まるように思います。
けれどそうではありません。
見えない形で、戦争へのエネルギーは蓄積され、ある時一気に噴き出すのです。
戦争や紛争に対して「一見さんおことわり」という思いを一人ひとりが強く持つことを、イエスは今に生きる私たちに求めています。
それにしっかり応える自分でありたいと思います。

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