礼拝の話

2025/10/20 

校長 小西二巳夫

聖書 創世記 7章1~5節

小説『図書館のはこぶね』の舞台の野亜高校の年間の最大行事は体育祭です。
野亜という言葉を聞くと創世記の洪水の話に出てくる人物が思い浮かびます。
野亜高の体育祭は毎年土曜日に開催され、名物はダンスです。
生徒をはじめ関係者は土曜日のダンスを略して「土ダン」と呼びます。
小説に出てくる登場人物の佐々野が土ダンの問題点を指摘する際に使った「乗る者を選別したノアの箱舟」というのは、先程読んでもらった箇所から始まる物語です。
8節を読むとノアという人は神の目から見て申し分ない生活態度だったことがわかります。
佐々野が創世記のノアの洪水の物語で問題に感じたのは、そういう基準や価値観で乗せる、乗せないを決めるような箱舟なら、そんな箱舟は作る必要はない、壊したらいいというものでした。
佐々野の考え方や想像力がそのままイエスの言葉とイエスの生き方に重なります。
イエスも創世記6章から始まるノアの洪水の物語を小さい時から聞かされてきたはずです。そして佐々野と同じような発想をしたに違いありません。
もし自分が箱舟を作るなら、選ばれた存在だけが乗るようなものではなく、誰もが乗ることのできる箱舟を作りたい。
必ず作ってやると考えたはずです。
イエスは私たちにとって箱舟とは何かを考えること、そしてそれを共に作っていこうと呼びかけています。

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