清和女子中高等学校。創立113年の高知県の私立女子校。キリスト教主義の中高一貫校です。
2024/06/26
本祭の準備のために、朝早くから生徒と教職員が登校してきます。保護者の車でやって来る生徒もかなりの数でいます。ご家庭のみなさんご協力ありがとうございます。
清和の1日は全校礼拝から始まります。準備を終えた生徒と教職員がチャペルに集まります。学園祭は前日から始まっているとの解釈で、今日だけはそれぞれの工夫と思いがこもったクラスTシャツで礼拝に参加OKです。賛美歌は371番の「このこどもたちが」です。1番は「このこどもたちが みらいをしんじ、 つらい世のなかも
きぼうにみちて 生きるべきいのち 生きていくため 主よまもりたまえ へいわを へいわを」です。
小西校長はミカ書4章3節「主は多くの民の争いを裁き はるか遠くまでも、強い国々を戒められる。 彼らは剣を打ち直して鋤とし 槍を打ち直して鎌とする 国は国に向かって剣を上げず もはや戦うことを学ばない」から話をされました。今世界は聖書の言葉とは逆の状態になっている。鎌を打ち直して剣に 鎌を打ち直して槍に、国は国に向かって剣を上げる…」。それを自分たちの現実に重ねると、模擬店で必要なコンロ、ナベ、フライパン、トング、お玉などが取り上げられることであり、そうなったら模擬店も出せず学園祭も行えない。それが80数年前に日本の国で実際にあった。「金属回収令」という法律によって、それぞれの家庭にある金属類も拠出させられた。
6月20日は「国際難民の日」であり6月23日は「沖縄慰霊の日」であり、清和の今年の学園祭はちょうど間の21日と22日、それを偶然ではなく神の御心と受けとめ、清和で学び清和で働く私たちは、若い人たちが学園祭でプロパンガスのコンロの上にのせられたアルミの鍋に入ったおでんを、お客さんの注文に応えて、ニコニコしながらお玉ですくう、というおだやかでやさしい時間を誰からも奪われないとの気持ちをもって、そして自分たちの平和を奪われている多くの人たちが少しでも早く、それを取り戻せるよう祈りつつ、この学園祭を楽しみたいと思うと話された。
礼拝後、生徒会長からお出で下さる保護者や関係者のみなさんをホスピタリティの精神で迎えるための注意事項が話された。
3階教室の学習発表と模擬店は10時の開店目ざして最後の準備に入りました。その間もグラウンドの駐車場には車が次々に入ってきます。今年は各教会に出かけて行ってアピールをさせていただきましたが、そのおかげか、各教会の牧師さんや教会員のみなさんがたくさん来られました。それから大先輩の、そして最近の卒業生が友だちと連れ持って来てくださいました。
チャペル前のPTAバザーは大盛況です。献品をしてくださった保護者のみなさんありがとうございました。中庭のPTAの焼きそばも完売し、途中から材料を買い足してお客さんの要望に応えました。昼前から予報通り雨が降り始めましたが、学園祭を楽しむ笑い声や、お客さんを迎える元気な呼び込みの声は止むことはありませんでした。
終了予定の午後2時にチャペルに集まり閉会セレモニーがありました。集まった生徒の顔はやり切った満足感に溢れていました。小西校長よりねぎらいの言葉と、学園祭での体験が単なる体験終わることなく、経験としてこれからの取り組みや生きる力指定校と話され、共に祈りました。
生徒会長からは「学園祭2日間お疲れさまでした」と感謝の言葉に始まり、平和の実現する人への大切な学びの日々をこれからも一緒に歩んでいきましょう。明日、明後日はしっかり休んでくださいと学園祭を締めくくる言葉で、2日間が終わりました。
最後は原状復帰も含めて学園祭と後片付けに励みました。