礼拝の話

2026/10/16 NEW

柳 井(数学科)

聖書 マタイによる福音書 5章9節

映画監督の三宅隆太さんの言葉にハッとさせられました。
「ホラーを楽しめるのは、私たちが正常で平和な日常を生きている証拠なのだ」
「なるほど、真逆のホラーと平和が繋がるのか!」と思いました。
人がホラー映画を観て面白いと感じるのはなぜか、映画の世界と現実世界のギャップのおかげではないでしょうか。
映画が終われば、幽霊のいない日常に戻れるし、明日になれば、また学校へ行き、友達と話し、いつものように生活することができます。
安心して戻ることのできる日常があるからこそ、私たちは映画の中の恐怖を楽しめます。
ホラー映画を楽しんでいる自分の生活が平和だ、ということを忘れていました。
清和の礼拝では、いろいろな先生が何度も何度も何度も「平和」について話をします。
一度聞けば十分、平和が大切だということは分かった、と感じる人もいるかもしれません。
平和な環境で生活していると、それが当たり前になってしまいます。
当たり前になったものは、意識しなければ、その大切さを忘れてしまいます。
だから何度も平和について考えます。
清和でよかったなと思う瞬間があります。
それは、一人ひとりの優しさに触れるときです。
この何気ない優しさが、清和のいいところだと感じます。
もったいないので、その優しさを清和の中で閉じないように、もう少し外の世界に広げられるように、自分とは違う状況に置かれている人たちがいることを忘れず、想像する力を卒業まで鍛えていきます。
人間は忘れる生き物であると同時に、一説では、無限の記憶力を持っているとも言われます。
だからこそ、私たちは大切なことは何度でも思い出します。

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