礼拝の話

2024/03/29 

3月12日(火) 聖書 コリントの信徒への手紙Ⅰ 3章10~11節 社会科 山脇

昨年の今頃、世間は侍ジャパンの活躍に熱狂していました。

一昨年の今頃は、新型コロナウィルスの蔓延防止対策が全面解除になり、春の選抜高校野球も人数制限はあったものの観客を入れて開催されました。

さらに3年前の今頃は、夏に行われる東京オリンピックの聖火リレーがスタートしました。

スポーツだけを見ると、どちらかといえば明るい話題が多い、そのような印象を受けますが、社会全体、また世界にまで視野を広げると、明るい話題だけでなく不安になるような出来事もあった、そのような3年間だったように感じます。

コロナ禍による社会の混乱、2022年2月から始まったロシアのウクライナ侵略、昨年2月に起こったシリア・トルコ地震、昨年10月から始まったイスラエルのガザへの攻撃、そして、新しい年が始まったその日に起こった能登半島地震。

この3年間は、日本だけでなく世界が大きく変動した3年間だと改めて思います。

その変動は、私たちの身近な所も含めて、それまでの当たり前や常識が大きく崩れた、そのように感じます。

私自身、コロナ以前と以後では、自分の中にある当たり前や普通、常識という意識が180度転換してしまったのかもしれない、そう感じています。

普通が普通ではなくなり、それまで常識と思われていたことが、そうではなくなることが社会の様々な面で見られるようになりました。

今も戦争は収束することなく続き、多くの人が犠牲になっていることを思うと、私たちの中にある常識や、普通、当たり前という概念は普遍的なものではないのだと思わされます。

常識が覆る、日常が変化する、そのようなことは、遠い国の出来事だけではなく、私たちの身近な所でも起こるということを、年明けに起きた能登半島地震からも思わされました。

今ある状態が突然変化する、突然崩れると私たちは大きな不安を抱きます。

13年前の昨日、3月11日に発生した東日本大震災、そして今年発生した能登半島地震では、多くの人がそれまでの日常を奪われました。

私たちの歩みは、そのようにとても不安定な土台のうえにあるのかもしれません。

加えて、中学生、高校生の時は、心の変化も大きい時期です。

理想と現実とのギャップに悩むことや、頭で理解していても感情を抑えられない時もあったり、社会の大きな変化だけでなく、自分自身の内面も大きく変化したりする、そのような時期を皆さんは今、歩んでいます。

確かに今の世界の現状は不確かなこと、不安に襲われるような出来事が多いのかもしれません。

そのような不安定な土台の上に私たちは置かれていると思うことがあるかもしれません。

しかし、聖書はどんなに不安な状態に置かれていても、私たちの置かれている土台は決して揺らぐことがない、ということを約束してくれています。

不確かで不安定な現実において、何を心の支えにするのか、何を土台にして歩むのか。

聖書はその土台はイエス・キリストであると言います。

そのイエス・キリストが、今も生きて私たちの土台としてその歩みを支え、進む道を守ってくださることを聖書は約束しています。

中学3年生は4月から新しい生活が始まりますが、その歩みをイエス・キリストが土台として支えるとともに、皆さんの進む道を照らす灯となってくださることを祈っています。

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