清和女子中高等学校。創立113年の高知県の私立女子校。キリスト教主義の中高一貫校です。
2019/10/31
「心の貧しい人々は幸いである、天の国はその人たちのものである」
皆さん、今まで「心の豊かな人になりなさい」と教えられてきたでしょう。
「心が貧しい」って何でしょうか。
この聖書は何を言おうとしているのでしょうか。
水でいっぱいのグラスを想像してください。
それに水を加えるとどうなるでしょう。
あふれてしまいます。
この水でいっぱいのグラスは「貧しい心」の反対の状態にある私たちの心です。
グラスに入っている水は私たちの心を占領しているいろいろな心配事や悩み事です。
そこに誰かの大切な言葉が入ろうとしても、もういっぱいで入れることはできません。
自分の思いが自分の心をいっぱいにしているので、何も受け取ることができません。
そんな心からは自分勝手な思いがどんどんあふれます。
「だれか私の話を聞いて!」
「だれか私を見て!」
「私はこんなに悩んでいる!」
「私はこんなにかわいそう!」
残念ながら誰にもあなたの思いは伝わりません。
どんどん思いがあふれてくるばかりだからです。
一度それを空っぽにしませんか?
空っぽの心は「貧しい心」です。
素敵な言葉がすーっと入ってきます。
アドバイスも優しい声かけも、心配する一言も、ちょっと素敵な言葉も何でも入ってきます。
それはあなたを慰め、励まし、ホッとさせるでしょう。
目指すべきゴールを示し、いきていく力をくれるのです。
それが「心の貧しい人々」に与えられる祝福です。
恐れないで心を空っぽにして耳を傾けてみましょう。
そこに入ってくる言葉、時には厳しく聞こえるかもしれません。
でも、それをふんわり受け止めて、いろいろな意見や思いを受け止めて、じっと考える。
それができるのが本当に「豊かな心」です。
今日も私たちに神さまの祝福が降り注ぎます。
少しだけ自分の心を楽にして、耳を傾けるだけでそれは聞こえてきます。
今日も私たちの注がれる神さまの祝福の言葉を心に受け留めて歩んでいきましょう。