入試情報

こんな勉強何の役に立ちますか

昔から親と子の間で、先生と生徒の間で繰り返されてきたやりとりがあります。

それは「こんな勉強、何の役に立つのか」ということについてです。

私もある生徒からいわれました。

「テストに出るのは、覚えてもしかたがないことばかりです。サ行変格活用、先生覚えていますか。フレミングの法則、これ生活で使うことありません。こんなこと覚えても何の役に立ちませんよ」。

私に質問をした生徒はテストをすることの意味を知りたかったのではありません。

私が「今はわからなくても、将来役に立つからやりなさい。一生懸命努力することが将来につながる」と答えること考えての質問だったのです。

私がどう答えたかはあとで触れます。

そもそも親や先生がすぐに役にも立ちそうにない勉強をすることが、その子どもの将来の役に立つと本当に信じているでしょうか。

そんなわけですから、当事者である子どもが真剣になれないとしても当然です。

親と子どもは立場が違うのですが、勉強やテストに対して持っている考えはあまり変わりません。

それは「役に立たなければ意味がない」「役に立つからする」という考え方です。

アメリカのトランプ大統領が就任後からいい続けていることがあります。

それはアメリカ国内のアメリカ人の雇用、つまり仕事ができるようするためには何でもするということです。

そのためにじゃまになる移民や不均衡な貿易国には厳しい態度で臨んで排除する…。

でも専門家の多くはトランプ大統領のやり方がうまくいかないことがわかっています。というのは、そんなことに関係なくこれから先多くの人の仕事がなくなるからです。

しばらく前にイギリスの大学の研究機関がある研究結果を公表しました。

8年後には今ある職業の47%がなくなるとのことです。

8年後というと、現在の中学生と高校生が20歳代半ばから後半になった頃、つまりすぐ先の話です。

なくなる理由はAI人工知能が人間に代わって多くの場所で働くようになるからです。

なくなるのは単純労働よりは、頭を使う仕事、高度な技術や知識が必要な仕事です。

男の子のあこがれの職業№1の電車や消防自動車の運転士、これはAIによる完全自動化が目ざされています。

3年後には人が運転しなくても走れる車で出てきます。

AI人工知能は人間がするようなミスはまずしません。

交通事故はほとんど起こらなくなります。

頭を使う仕事の代表の弁護士や裁判官になるためには、日本で一番難しい試験の一つの司法試験にパスをしなければなりません。

正しい判断をするためには、たくさんの知識を知っておかなければならないからです。でも人間が必死になって勉強して覚える知識はAIが最も得意とすることです。

勉強を教えるだけの先生は人工知能アプリにとって代られます。

それではAI人工知能がしない仕事は何でしょうか。

それは優しさや親切など、コミュニケーション能力が必要なサービス業や営業などの仕事です。

工場などの現場で働く仕事、介護やウェイトレスなどはある程度残るとのことです。

理由は賃金が高くないからです。

AI人工知能の開発には莫大なお金がかかるので、安い賃金で人手を使ったほうが安上がりだからです。

問題はそういう時代の中で、私たちはどのように生きるのかということです。

私はこんな勉強して何の役に立ちますか、といわれた時、次のように答えました。

「その通りや。何の役にもたたへんと思う。ムダやで。必死で覚えても、たいていのことは役にたたへん。将来役に立つというのは、ほとんど言い訳やなあ。今役に立たんもんがこれから先、役に立つはずないで…」。

ここで考えたいのは、役に立つ立たないを最優先にしたら結局何が一番ムダかです。

それは人間です。

 

私ですが、今年67歳で、高齢者と呼ばれる年代になりました。

10年前、5年前より確実に体力がなくなり、物事をよく忘れます。

人間は歳をとると誰でも体力も頭の中も衰え、病気もします。

周りの迷惑をかけています。

役に立つかそうでないかで考えるとほとんどの人は間違いなく役に立たなくなります。

ただ人間の能力を超えていても、AI人工知能ができないことがあります。

それはムダです。

AI人工知能は本質的にムダができないのです。

ムダをすれば存在の意味がなくなるのです。

ムダにおいてAI人工知能は人間に勝てないのです。

役立たない勉強の蓄積を一般的に何と呼んでいるでしょうか。

 

それは「教養」です。

清和での学びは教養を持った人になることを中心に考えています。

こんな勉強して何の役に立つの、という勉強をすることによって、その人は間違いなく教養が身につきます。

教養が本質的に持っているのは「生きる力」です。

ムダがお互いの人間関係をよくします。

ムダを省くと関係がギクシャクします。

ムダは地域と地域の関係、国と国関係をよくするために、すべての関係を平和にするために何より必要なのです。

そこで気づかされます。

その勉強が今の自分にムダと思えたなら、それは今取り組むべきことです。

そうしたことを大切に清和の学びは続けられています。

 

進学を考える小学生・中学生と保護者の皆様へ

清和学園は、女子校だから、小規模校だから、少人数教育だから、
その人にふさわしい進路を拓くことができるのです。

 清和学園は一人ひとりに「幸せな高校生活」を過ごしてほしいと願っています。そこで清和学園が考える「幸せな高校生活」を書かせていただきます。

 「ドリフターズリスト」というのがあります。ドリフターズというと、お父さんお母さんの世代はカトちゃんや志村けんを思い浮かべますが、そのドリフターズではありません。また急ブレーキをかけて車を横滑りさせるドリフトのことでもありません。

 ドリフトは漂流という意味の英語です。つまりドリフターズは漂流者のことです。

 船が難破して無人島にたどり着いた人が、絶望的にならず希望を持って生き抜くためにはどうしたらいいのでしょうか。それは楽しいことをあれこれ考えることです。その日できることを考えて、それを一つ一つ実行していく、それが一番生きる力になります。清和学園には「清和学園のいいとこリスト」というドリフターズリストがあります。

 

 第一に大切にしたいと考えるのが授業です。清和学園は多くの人が4年制大学を中心に進学していきます。一般的な進学の方法は模擬試験を何度も行い少しでも偏差値を上げることを中心に考えます。それでは毎日の勉強が楽しいはずがありません。授業そのものに興味がわかないでしょう。清和学園は毎日の授業にしっかり取り組むことを通して物事を深く考える人になってもらいたいと考えています。

 清和学園の授業は先生が楽しんで行います。それによって授業を受ける人たちが楽しくなります。楽しくなければ学びたいとの意欲は生まれません。自分で考えようともしなくなります。

 清和学園が学校生活の中で大切にしていることで、他の高校と大きく違うのが全校礼拝です。学校の真ん中の三角屋根の建物、チャペルと呼んでいますが、その場所で毎朝礼拝を行います。生徒と先生職員全員が集まります。礼拝といわれてもピンとこない人が多いと思います。礼拝では讃美歌を歌い、聖書を読み、お話を聴いて、お祈りをします。それを一緒に行うことで、その日をどう過ごすのかというドリフターズリストを一人ひとりが考えるのです。だから清和学園の学校生活は楽しいといわれるのです。

 他にも清和学園のいいとこリストはありますが、ここではもう一つ別のリストをみなさんに紹介したいと思います。それは「清和学園に来てほしい人リスト」です。こういう人に清和学園に来てもらいたい、そうすると充実した3年間を過せますと考えていることです。自分がどれかに当てはまるとしたら、ぜひ清和学園に入学してください。たとえばこういう人です…。

 自分に自信が持てないでいる人
 自分のことがあまり好きではない人
 がんばれない自分をダメな人間だと思っている人

 人間、生まれた時から自分が嫌い、ダメな存在などと思うはずがありません。たぶんそれは勉強ができることに、成績がいいことに、運動ができることに、がんばれることに、人間としての価値があるといわれてきたからです。それも一つの価値観ですが、とても狭いものです。

 清和学園はその人の能力ではなく存在そのものを大切にする学校です。たとえがんばれなくても、がんばらなくても、その人を認めるということです。それから、受験勉強ばかりだけの高校生活はもったいない、他にもできることやりたいことがたくさんあると考えている人。そういう人は説明する必要がないくらい清和学園がぴったりです。自分を変えたい、変わりたいと願っている人、やり直したいと思っている人。清和学園にはそのチャンスと出会いがたくさん用意されています。

 逆の場合もあります。自分の良さや大切にしているものを失いたくない、奪わないで欲しいと思っている人。みなさんが自分の良さを知っているかといえば、気づいていないことも多いのです。むしろそれを知っているのは家族かも知れません。わが子の良さを大切にしてくれる高校に入ってほしい。清和学園はそうした願いを大切にしたいと考えています。

 こういう人はいませんか。やりたいことが見つからない人、それを見つけたいと考えている人。それをじっくり考える時間があるのが清和学園です。その他にもまだまだあります。

 大好きな音楽を楽しみたい人。
 部活動でエネルギーを燃やしたい人。
 人間関係を作りたい、心の許せる友だちを作りたいと願っている人。
 笑顔で高校生活を過したいと考えている人。
 そして高校生活そのものに不安を抱えている人、
 高校生活をやっていく自信がない人。

 清和学園は先生をはじめとして相談できる相手がすぐに見つかる学校です。もう一つ大切考えていることがあります。あなたにぜひ自分だけのドリフターズリストを作ってほしいことです。自分でやりたいことリスト、ドリフターズリストを作ることによって、間違いなく幸せな高校生活を過すことができます。清和学園は自分だけのドリフターズリストを作ることを手助けします。

 清和学園での学校生活に関心を持った人はぜひオープンスクールや個人的な学校見学に来てください。お待ちしています。

 

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