礼拝の話

2024/04/26 

4月24日(水) 聖書 ペトロの手紙Ⅰ 4章10節 保健体育科 伊勢脇

清和に入学して、いろいろな賛美歌に出会ったと思います。

たくさん出会った讃美歌の中で、一番好きなもの、一番の思い出となる讃美歌はありますか。

私には一番印象的で、思い出のある讃美歌が今日歌った484番です。

私の父と母は耳が聞こえません。

両親ともに耳が不自由なため、私の家では口ではなくて、手話で会話をします。

朝の「おはよう」の挨拶も笑い話をするときも、もちろん喧嘩も、また叱られるときも手話で育ってきました。

生まれたときから会話は大きく手をふって話すジェスチャーのような感じで、すべて手話だったので違和感もなく過ごしてきました。

小さい頃、家で初めて習った賛美歌が今日歌った「主われを愛す」です。

メロディはありません。

歌うのではなく、一つひとつ歌詞の単語を手話で読んでいきます。

それから少し年月が経って、初めて教会学校に連れて行ってもらった時の賛美歌が「主われを愛す」でした。

この時の衝撃は今でも忘れられません。

知っているはずの賛美歌でしたが、メロディを知らなかったからです。

「主われを愛す」の賛美歌を聞いた時、とても感動したのを覚えています。

母から習った讃美歌に音はありませんでしたが、音はないのに滑らかに賛美する母の手からは、メロディが聴こえてくる感じがして、一緒に手話で歌っていたことを思い出します。

その後、母から習ったメロディの知らない賛美歌を教会学校に行くたびにメロディを知るようになりました。

今日の讃美歌484番は先に歌詞を無音で「目」で知り、その後メロディを「耳」で知り、両方が重なったことで知りました。

父と母は耳で知るという事は出来ませんが、目と手で知っている賛美歌を私に教えてくれました。

母は4年前に亡くなりましたが、手話で讃美歌を歌うことを私に残してくれました。

両親が耳が聞こえないという環境で育ったことは、小さい頃はとてもつらく感じましたが、今では手話というもう一つの言語を私にくれたこと、これは私にとって大きな賜物だと感じています。

皆さんの好きな讃美歌は何でしょうか。

中学1年生、高校1年生は4月に入学して2週間が経ち、初めての聖書と讃美歌に触れ、やっと慣れてきたかなというところだと思います。

朝の礼拝を通してみなさんは毎日新しい讃美歌を知り、新しい聖書箇所に出会っています。

ぜひ自分の好きな賛美歌を見つけてみてください。

ちょっと嫌なことがあって、朝からモヤモヤしていた気持ちも朝の礼拝で好きな讃美歌が流れてくると自然と晴れてきます。

朝の礼拝で賛美歌を聞くことで、歌うことで、気持ちを落ち着かせて一日を始めることができます。

今日も朝の礼拝の時間を大切に、そして礼拝の後、今日の一日の始まりから大切に過ごしていきましょう。

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