礼拝の話

2019/11/05 

11月5日(火)聖書:ルカによる福音書 2章15~20節 校長 小西二巳夫

先週、40数日間のラグビーワールドカップ日本大会が終わりました。

子どものころからラグビー好きな私としては、今まで関心がなかった人たちがラグビーに関心を持ってくれたことはとても嬉しいことでした。

ラグビーを見るときのポイントは、ディフェンス・守りですが、私がディフェンスに関心があるのは、ディフェンスが強いチームが本当の意味で勝てるチームだからです。

ディフェンス・守りと聞くと、なんとなく消極的な感じがしますが、これは待つことではなく、前に出ていくことなのです。

積極性がないと守りに強くなれません。

攻めてくる相手に対して、一歩先に出て、相手の出足を前で止めるのが最高のディフェンスです。

キリスト教のカレンダーで12月25日はクリスマス、24日はクリスマスイブです。

毎年少しずつ変わるのがクリスマス礼拝、クリスマスに一番近い日曜日です。

今年は12月22日です。

そしてクリスマス礼拝までの4週間をアドベントと呼んでいます。

これはクリスマス、イエス・キリストの誕生を迎えるための準備期間で、キリスト教にとって大事な時です。

アドベントは日本語に訳すと「待つ」です。

ただし、この「待つ」もラグビーのディフェンスと同じように、ただじっと待つ、ことではないのです。

アドベントはアドベンチャーと語源が同じで、アドベンチャーは冒険という意味です。

冒険は出かけていくことから始まります。

アドベントとアドベンチャーという言葉からわかるのは、イエス・キリストの誕生、つまり私たちを救ってくれるような出来事や嬉しい出来事がおこるためには、自分の大きな望みをかなえるためには、ただじっと何もしないで待っていてはだめだということです。

体を動かすこと、さらに心を動かすことが必要です。

心を動かす、体を動かすというのは、関心を持つ、ということです。

アドベントは世の中の出来事に関心を持つ時でもあるのです。

そんなことは自分に関係ない、と思い込んでいることに関心を持ちましょう。

世界では毎年、600数十万人の15歳以下のこどもたちが亡くなっています。

5秒に1人の割合で栄養失調、病気、紛争、戦争、様々な要因で命を落としてしまいます。

命が脅かされながら生きている子どもたちに関心を持つことは、私には直接関係ないと思っていることの中に、今自分が悩んでいること、苦しんでいることから救ってくれる出来事が待っているからです。

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