礼拝の話

2019/12/20 

12月20日(金)クリスマス礼拝 聖書 マタイによる福音書 2章9~節 校長 小西二巳夫

先週のチャペルクリスマス、よかったと一番感じているのは行事に直接参加した皆さんだといえます。

たくさんの方がアンケートにも答えてくれています。

チャペルクリスマス、疲れたはずですが、その疲れは心地よい疲れであるはずです。

その疲れは次につながるエネルギーになります。

始める前には積極的になれなかった人もいたはずです。

でも終わってみれば、よかったと思うのが清和の行事です。

大事なことは後になってわかる、よかったかどうかは後になってわかります。

高2を中心として聖誕劇を行いました。

その中に3人の東方の博士、占星術の学者たちが出てきました。

聖書のどこにも人数は書かれていませんが、だいたい3人ということになっています。

それは贈り物の数が没薬・乳香・黄金と3つだったからのようです。

彼らは星の動きをたどりながら、長い旅をしてキリストの誕生に立ち会いました。

占星術の学者たちの話で面白い物語があります。

それは博士が3人ではなく、4人だったという話です。

4人目の学者の名前をアルタバンといいます。

4人はそれぞれキリストへのプレゼントを用意します。

アルタバンは「サファイアとルビーと真珠」を用意することになりました。

しかし、いろいろな事情が重なり、アルタバンは約束の時間に遅れてしまい、その後33年間キリストを捜し求める旅に出ることになります。

そして、ある日エルサレムにやってきた時、大地震が起こり、屋根瓦が落ちてきてアルタバンの頭に当たり、あっけなく死んでしまいます。

話はここで終わります。

アルタバンは33年間探し求めたキリストに結局会えずに死んでしまいました。

アルタバンは不幸な人生を過ごしたのでしょうか。

記憶が薄れていくアルタバンは誰かに対してこう答える自分の声を聞きます。

「33年間あなたを捜し求めてきましたが、とうとう一度もあなたにお会いすることもできず、あなたのお役に立ったことは何もできませんでした。」

優しい声が聞こえます。

「あなたにいっておく。私の兄弟である、この最も小さなもののひとりにしたのは、すなわち私にしたのである。」

この瞬間、アルタバンは自分がキリストに何度も出会っていたことに気づきます。

旅の途中で道端に倒れていた人、虐殺されかかった赤ん坊、売られそうになった女性、助けを必要としていた人たちこそが、彼が出会いたかったキリストだったのです。

この瞬間に、彼は自分の人生がいかに幸せであったかを知りました。

大事なことは後になってわかるのです。

私たちにはその時に必要な出会いと助けが必ず用意されているということです。

その人が進むべき道は必ず用意されているのです。

そのことを実感できたのが今年のチャペルクリスマスの取り組みでした。

この感覚を忘れないようにしましょう。

生きる力になります。

それでは冬休みしっかり過ごして、1月8日の始業礼拝でお会いしましょう。

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