礼拝の話

2021/12/03 

12月3日(金)聖書 コリントの信徒への手紙Ⅱ 4章18節 日本基督教団 土佐教会 高橋伸明伝道師

11月28日の日曜日からキリスト教では「アドベント」という期節が始まり、クリスマス・イヴで「アドベント」が終わり、クリスマスの期節が始まります。

西洋などでのキリスト教世界ではクリスマスは1月6日まで続きます。

この今の「アドベントAdvent」というのは、ラテン語のアドベントゥスAdvent usからきた言葉で、接頭語のad「~(の方)へ」と動詞のvenire「来る」から成る合成語で、もともと「到来(する)」とか「(突然)やって来る」という意味の言葉です。

クリスマスが「到来(する)」「(突然)やって来る」のを待つので「アドベント」と言います。

よく、冒険ものの映画やゲームなどを「アドベンチャーadventure」と言ったりしますが、あれはこの「アドベント」という言葉が語源になっています。

ところで、アドベントを待って、いよいよクリスマス・イブを迎えた時、皆さんはプレゼントをもらったり、あげたりすると思います。

皆さんが一番欲しいのは何でしょうか。

欲しいものと言えば、何が思い浮かぶでしょうか。

少し前、小学生を対象にした調査で、小学生が一番欲しいものというのをテレビやラジオで報道していました。

今どきの小学生が一番欲しいものは「時間」、特に睡眠時間、あるいはボーっとできる時間が一番欲しいとのことでした。

次に欲しいものは「お金」でした。

日本は豊かだと思いますが、小学生の時代から「お金が欲しい、お金が欲しい」と言っているのは、ひょっとしたら本当は豊かではないのかも知れません。

お金では買えない値打ちのあるものもたくさんあるけれど、そういうことに気付かせてもらえる環境にないのかも知れません。

ある牧師先生が一時期カナダの教会に赴任した時に、ある村の小学校の先生として働いていたそうです。

その村の小学校で、その牧師は「みんなが一番欲しいものはなあに?」と聞いたそうです。

すると、ある子どもは「賢さ」が欲しいと言いました。

また別のある子どもは「優しさ」が欲しいと言ったそうです。

「優しさ」に飢えているのではなく、「人に優しくする心」が欲しいということです。

そういう目に見えないもので、無限の広がりのあるものを欲しいと言っているわけですから、それは本当の意味での欲張りなのかも知れないな、と私はそれを聞いていて思いましたが「賢さ」や「優しさ」を欲しいと思える心がうらやましくも思いました。

皆さんがクリスマスに欲しいものは何でしょう。

目に見えるものでしょうか。

それとも、見えないものでしょうか。

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