礼拝の話

2024/05/09 

5月2日(木) 聖書 マタイによる福音書 7章7~8節 保健体育科 山﨑

十数年前から、女性と仕事や女性の働き方について考える機会が多くありました。

深く考えるようになったのは、以前勤めていた専門学校で、一緒に働いていた方から聞いたお話がきっかけでした。

何の巡り合わせなのか、全く畑違いの体育教員である私は、その方と職員室で机を並べて働くことになり、折に触れ、航空業界の現場のお話をいろいろと聞くことになりました。

特に客室乗務員の退職年齢について聞いたときには、唖然としたことを覚えています。

その方の先輩方が、女性でも男性と同じように長く会社で働くことができるということを、自分たちの働きで示したり、会社に掛け合ったりして、徐々に退職年齢が引き上げられ、今では、他の職業と同じように60歳の誕生日を迎えるまで働けるようになった、ということでした。

私が幼かった頃は、まだ男性と同じフルタイムで正社員として働く女性は社会的に少なく、「女の子は短大でも出たら、2~3年働いて結婚したらいいわ」という言葉が普通に聞かれていました。

当然のことながら、男性社員の人とは、している仕事量も内容も違いますので、支給される給料も女性の方が低いということが一般的でした。

また、昨年12月に高知新聞で元NHKアナウンサーの山根基世さんの記事が特集されており、彼女もまた、男性社会の壁に何度もぶつかったといいます。

1985年に男女雇用機会均等法という法律ができ、男性も女性も同じ時間働け、同等の職務を与えられ、給与も同一基準で支給されるようになってきます。

現在は、さらに改正され、育児休暇も整備され、父親の育児休暇もでき、祖父母が取れる孫休暇の制度を始めた企業もあるなど、社会全体で女性の働きを支援してくれるような体制が整ってきつつあります。 

清和では、1年生の保健の授業で女性の体のことについて学ぶので、2・3年生は、女性が男性と同じように、体調を整えて働くということは並大抵のことではない、ということは、よくわかっているでしょう。

今日の聖書箇所には、『求めなさい。そうすれば与えられる。探しなさい。そうすれば見つかる。門をたたきなさい。そうすれば開かれる。誰でも求める者は受け、探すものは見つけ、門をたたく者には開かれる。』とあります。

自分自身のできることは何なのか、そのことにどうすれば近づくことができるのか、探し求め、チャレンジしていける自分でありたいと思います。

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