礼拝の話

2020/05/21 

5月21日(木)聖書 テサロニケの信徒への手紙Ⅰ 5章16~18節 保健体育科 山﨑

新型コロナウイルス感染症のニュースがメディアを通じて私たちに知らされたのは、1月中旬でした。

3月から自宅学習になり、自分の進路はどうなるのだろう?と考えたり、悩んだり、あるいは家族で話し合いを持ったりした人は少なくないと思います。

私が高校2年生の冬から春にかけても、大きな災害と事件があり、その先の進路をどうするかとても悩んでいました。

阪神淡路大震災と地下鉄サリン事件です。

東京、大阪、兵庫にある体育系の大学を考えていたので、本当に悩みました。

いろいろと悩んだ結果、ひとまず、目の前にある大会に向けて頑張ろうと決めて、結論を出すことをあえて遅らせることにしました

今回の新型コロナウイルス感染症は、当時の災害や事件とは違いますが、いろいろな活動での成果を受験のプラス材料にしようと考えていた高校3年生もたくさんいたことと思います。

多くの大会やコンクールが中止になったことで自分の未来が閉ざされてしまったように感じている3年生もいるかもしれません。

今日の聖書の箇所には、「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。全てのことに感謝しなさい。」と書かれています。

こんな状況で喜んだり、感謝したりすることなんてできない、自分も大変なのに…と思う人もいるかもしれませんが、今の状況を少し立ち止まり、広い視野をもって見るときに、けがの功名とでも言うべき、良いことも生み出されたり、感じることができていたりすることに気づきます。

皆がマスクをつけ、手洗いを積極的に行うようになり、食事、睡眠、運動などの健康に気を付けて過ごした結果、この冬のインフルエンザの感染者の数は激減したと言われています。

3密を回避するために集まることができず、離れた場所や状態でコミュニケーションを取ることの難しさを感じたことから、直接会って話をすることの大切さを実感することになり、直接コミュニケーションが取れること、家族と一緒に過ごすことができることに感謝することができたのでは、と思います。

これらは小さい喜びや感謝かもしれませんが、それを感じた自分の心には、何だか余裕のようなものが生まれ、先が見えないことへの苛立ちや不安が少し取り除かれているような感覚もありました。

私たちは弱い存在なので、いつもと違う状況に耐えられず、ついつい弱音をはいてしまいたくなります。

そんな毎日の中で、一人ひとりが小さな喜びに気づき、小さな変化や出来事にも感謝して、そして何より、自分よりも困っている人、助けを必要としている人のために祈ることができれば、私たち自身の生活や考え方などにも大きなプラスの変化がもたらされるかもしれません。

この状況をプラスの機会、チャンスととらえ、喜び、祈り、感謝して、今日一日を過ごしていきましょう。

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