礼拝の話

2020/09/18 

9月17日(木)聖書 フィリピの信徒への手紙 3章13~14節 保健体育科 山﨑

9月に入りスポーツ界で2つの大きなニュースがありました。

高知県出身、阪神タイガースの藤川球児選手の現役引退とテニスの大阪なおみ選手の全米オープンの2回目の優勝です。

藤川選手は引退会見で記者から「22年間の野球人生はどうでしたか」と尋ねられ、「前向きでいられたことがよかった」「振り返らず前を向くということができた」「まったく悔いはないです」と一言一言かみしめるように答えていました。

中高時代は練習が嫌いで、嫌なことからすぐに逃げ出そうとするタイプだったそうです。

何がきっかけで逃げることから前向きになれたのか、本人曰く「いろんな人から叱咤激励され、それを覆すのが楽しかった」からだそうです。

毎日野球と向き合い、練習を続けていく中でさまざまなことを乗り越え、今に至ったのだと思います。

大阪なおみ選手は今大会で、白人警官に命を奪われた7人の名前が書かれたマスクをつけて入場しました。

優勝後のインタビューで「マスクに7人の名前を書くことで何を伝えたかったか」と記者に尋ねられ、彼女はこう答えました。

「逆に質問しますが、あなたはどんなメッセージを受け取りましたか。会場の外で起こっていることはよくないことですが、このことを話題に、多くの人が語り合うようになればいいと思います」。

試合を1回でも多く勝ち進めば1人でも多くの犠牲になった人々の名前を掲げ、社会に訴えることができると考えたのだと感じました。

自分のために勝つのではなく、苦しむ誰かのために勝ちたいと思って試合に臨んだからこそ、強い心で勝ち進むことができたのだと思います。

体育大会が明後日に迫ってきました。

清和の体育大会は、勝ち負けを競うだけではなく、それぞれの係の仕事、準備、片付けでどう協力できたかが一人ひとりに問われるものです。

それぞれに与えられている才能、能力は一人ひとり違います。

その違いを認め合い、今自分ができることは何かを考え、一人ひとりが精一杯協力すること、それが学校行事で求められていることです。

今回の体育大会が一人ひとりにとって、クラスにとって、そして学校全体にとって、より意味のあるものになることを期待しています。

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