礼拝の話

2024/04/19 

4月17日(水)キリスト教教育週間③ 聖書 出エジプト記 20章6~11節 / ヨハネによる福音書 15章11~16節 校長 小西二巳夫

キャロル・キングというアメリカのシンガーソングライターがいます。

キャロル・キングの曲に「You’ve got a friend」という曲があります。

最後の行のYou’ve got a friend」を分解するとyou have got a friendです。

これは英語のhave +過去分詞で「現在完了形」と言います。

現在完了形には3つ意味があって、その1つが継続です。そして「you have got」は継続です。

すると「you have got a friend」は、「わたしはこれまでずっとあなたの友だちだった、そしてこれからもずっとあなたの友だちだから」という意味になります。

そんな友だちが私に1人いてくれたら毎日が安心して過ごせます。人生最高です。

でも多くの人は、それはドラマの中のことであって、そして歌の中のことだけであって、まずそのような存在に、自分は出会えないと思うのです。

けれど、そのように思いがちな、永遠の友だちが一人ひとりの私にいると教えてくれるのが聖書です。

今日の聖書の箇所、「わたしはあなたがたを友と呼ぶ」の私と「わたしの命じることを行うならば、あなたがたはわたしの友である」の私は主イエスのことです。

キリスト教は、主イエスを友だちとして一人ひとりに寄り添ってくれる神だと考えているのです。

この聖書の言葉から、キャロル・キングが「You’ve got a friend」の歌詞の中に何を込めたのがわかってきます。

「You」はここにいる私たち一人ひとりのことです。

そして「I」は主イエスを指していると考えられるのです。

そのイエスが困ったことやつらいことがあったら、私の名前を呼んでくれたらいいと呼びかけているのです。

その時に相手を何と呼ぶのかです。

「I」と呼ぶのも[you」と呼ぶのも変です。「主よ」という言葉がピッタリです。

その「主よ」ですが、これはキリスト教の「お祈り」の出だしでよく使う言葉です。

つまり「主よ」呼びかけることはお祈りをすることになるのです。

キリスト教のお祈りは、別の言い方にすると「神との対話」です。

対話は相手の言葉をしっかり聴くことで成り立ちます。

「主よ」とお祈りすることで、自分の内側で、心の中で、神と言葉のやりとりが始まるのです。

お祈りの良さは、お祈りすることによって、心が落ち着きます。

すると、それまで気づかなかったことに気づいたり、新しい考えが浮かんできたりします。

それが主イエスとの対話なのです。

清和での学校生活は自分を絶対裏切らない、名前を呼べば応えてくれる友だちがいることをしっかり覚えることから始まるのです。

心の中で主イエスと呼びかけるのですから、誰にも聞かれません。

自分の弱さを隠さなくていいということです。

自分をダメな存在だと決めつけなくていいということです。

何せ、世界中の誰もがその存在を認める主イエスを友だちにして、3年間の学校生活を過ごすことができるのです。

「あなたはわたしの友である」と呼びかけてくれる主イエスと共に学校生活を過ごせるのです。

主イエスの呼びかけに応えることのできる自分でありたいと願います。

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