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2022/11/04 

11月1日(火) 聖書 イザヤ書 41章10~11節 音楽科 三浦

「日本には世界で2つしかない資料館がある」と言われて何を思うでしょうか。

それは、1945年の8月に広島と長崎に原子爆弾が落とされ、作られた資料館、広島平和資料館と、長崎原爆資料館です。

愚かな戦争による、人を人と見ないことでできる最悪の兵器がこの日本の2つの都市に落とされました。

私が最初に行った、原爆についての資料館は長崎の資料館でした。

広島の資料館に比べると小さな場所ですが、そこには原爆の悲惨さ、戦争の愚かさ、人が生きていることの強さ、そのすべてが含まれているように思いました。

戦争さえなければ、失われなかった命、背負わなくてもよかった苦しみがあります。

戦争さえなければ、といいながらも世界から戦争はなくなりません。

戦争はある日勝手に始まるものではないと言い続けてきました。

なぜならば、戦争は人間が起こすものだからです。

私には関係ないと考えている限り、戦争はいつでも私たちのそばでその機会をうかがっていることになります。

先々週の礼拝で校長先生が紹介してくださった「戦争日記」でオリガさんは、私がこの日記を書くのは「戦争反対!」を叫ぶためだといいます。

私たちは戦争という状況を直接体験してはいません。

だからこそ、そのようなことが起こらないように、しっかりと自分の国のしようとしていること、他国から見て日本がどのように思われているのかをしっかりと見つめる必要があるのではないでしょうか。

日々の生活の中で腹を立てたり、頭に来たりすることがあります。

あまりの怒りに自分自身をつぶしてしまいそうになることもあります。

そのような時に、今朝の聖書の箇所は、励ましと安心と力を与えてくれます。

神さまは真実な方です。

私たちのすべてをご存じで、その1つ1つを私たちの思いを越えて、平和の計画として立ててくださっています。

私たち自身が、自分の状況をどんなに平和な計画とは思えなくてもです。

そのことを思うときに、自分の中にある負の感情、怒り、いらだち、妬み、というマイナスなものは、その全ても含めて神さまにお任せするのが一番だと思えるのです。

11月の初めです。

このひと月、今日という1日をしっかり過ごすために、自分自身の中にあるいろいろな思いを、このチャペルにおいて、今日1日の学びにしっかりと向かいたいと思います。

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