礼拝の話

2023/02/01 

1月31日(火) 聖書 ローマの信徒への手紙 12章18~19節 音楽科 三浦

今朝の讃美歌はあるニュースを知り、思い出した讃美歌です。

それは日本の食糧生産、牛乳が廃棄されているというニュースでした。

十数年前、外国から輸入していた乳製品の原料が手に入りづらくなり、そのために乳牛を飼っている方々に増産のために、設備投資に補助金を出したり、積極的に牛の頭数を増やしたりすることを勧めたのです。

そして、今、感染症の影響もあり、学校給食が停止する事態になったり、観光業での需要が減ったり、いろいろな状況が影響して、今度は減産を要求しているというのです。

牛はもちろん、生き物ですから、必要がないからと言って放っておくわけにはいきません。

私たちはお店で牛乳を買うことができることが当たり前だと思っています。

肉も、野菜も、何もかも、お金さえ出せば、ふつうに必要なものが手に入ると思っているのだと思います。

しかし、世界の状況を考えると、世界中が食糧危機を迎え、自国の利益を中心に考える世界になっていく中で、食料を輸入に頼る国がいかに弱い存在であるかがわかってきます。

このことから思い出したのが、今朝の讃美歌でした。

さまざまな現実の中で「せめてあなた方だけは、すべての人と平和に暮らしなさい」という御言葉に触れる時、わたしたちは何を考えなければならないのでしょうか。

それは、この現実を忘れない、ということだと思います。

思い通りにならない現実の中で、今ある現実、遠いところ、近いところ、興味がある、なしに関わらず、その現実、事実、真実を知ろうとする気持ちを持ち続けることが必要なのだと思います。

チャペルでは、自分に関係あるなしに関わらず、いろいろな話を聞きます。

前の日の思いを引きずったまま登校して、礼拝の時を迎えることもあります。

朝の出来事が気になって、お話に集中できないこともあるでしょう。

その日の小テストや今日の授業が気になって、この礼拝の時間がなければと思うこともあるでしょう。

でも、この礼拝の時間は、それらの1つ1つの思いをこのチャペルにおいて、1日の学校生活を行うためにあります。

いろいろな思いがあることは当たり前で、その中身は一人ひとり違います。

その互いに違いのある一人ひとりが学校生活を送るためにチャペルでの礼拝があります。

大切な1日を始めるにあたり、この世界で共に生きる一人ひとりとして、互いを尊重して過ごすことができるようにと祈ります。

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