礼拝の話

2022/10/14 

10月13日(木) 聖書 創世記 2章18節 日本キリスト改革派 山田教会 高内信嗣牧師

アンネ・フランクはナチス・ドイツにより強制収容所に送られ、その環境に耐えることができず、わずか15歳にして命を落としました。

有名な「アンネの日記」はアンネが13歳の時の誕生日にプレゼントしてもらった日記帳に書き始めたものです。

この「アンネの日記」はほぼ毎回「親愛なるキティーへ」という一文から綴られます。

「キティー」という人物へ呼び掛ける形で日記が書かれているのですが、実はこの「キティー」という人物は実際には存在しません。

作家の小川洋子さんは「キティーという架空の存在を作り出したところに、アンネの直感的な文学的才能を感じます。キティーという架空の友人はアンネが希望をもって生きる上で、もっとも重要な役目を果たすことになるのです」と言います。

隠れ家生活の中で友人とも会うことができなくなり、外の世界と断絶された隠れ家での生活がどれほど孤独だったのか、想像することは簡単ではありません。

そのような中で、アンネは「キティー」の存在に支えられたのだと思います。

アンネは日記の中でこう綴ります。

「いつものわたしの手紙の宛て先になっているキティー、彼女もやはり大きな励ましになってくれます。…ほんと、あなたもいっしょにここに連れてきて、とってもよかった!」。

キティーは特別な存在だったことが分かります。

特別な存在に支えられて、アンネは日記を書く力が与えられたのではないか、と思います。

本日読んでくださった聖書の御言葉にはこうあります。

『主なる神は言われた。「人が独りでいるのは良くない。彼に合う助ける者を造ろう。」』

アダムという最初の人間をお造りになった後に、神はこのように言われました。

神は、人が独りでいることを望んではおられないということです。

人間は誰かと共に生きるために作られたのです。

私たちは今、このチャペルで礼拝をしています。

清和は毎日、このチャペルから一日を始めます。

礼拝によって一日を始めるということは、私たちが神さまと一緒に歩んでいるしるしです。

神さまは私たちに清和を通して一緒に生きる仲間を与えてくださいました。

神さまは「人が独りでいるのは良くない」、あなたが独りでいるのもよくないと、私たちに語っておられます。

私たちにはきっと特別な存在がいるでしょう。

何よりも私たちを大切にしてくださる神さまが共におられます。

特別な存在に守られて、今日一日の力を与えられたいと願います。

学校生活の様子

学校生活|中学校一覧へ

学校生活|高校一覧へ

学校生活一覧へ

礼拝の話一覧へ

中学・高校 学年の通信から一覧へ

クラブ活動一覧へ

▲ページトップへ