礼拝の話

2022/10/20 

10月19日(水) 聖書 箴言 15章1節 保健体育科 伊勢脇

私の保育園に通っている3歳の子は毎日いろいろな言葉を覚えてきます。最近覚えてきた言葉、それは「嫌い」です。

息子に、「今日は何した?今日のお昼ご飯美味しかった?」など聞くのですが、ある日「今日のごはん嫌いやった」と答えました。あまり好きではないトマトが給食に出たようで、「今日のごはん、嫌い」と答えたようです私は生活のいろいろな場面でこの「嫌い」という言葉をなるべく言わないように心掛けています。

それは何故かというと、自分にとっては何でもないものでも、相手にとっては大切なものかもしれないからです。それを赤の他人はともかく、仲の良い友達や親しい人から「嫌い」なんて言われたら、自分そのものを否定されたような気持ちになるのではないかと想像してしまいます。

人は、生まれた場所や育ってきた環境が一人一人違うので、好き嫌いや価値観が人それぞれ違うと思います。

なので、意見が分かれる事があるのは当然だと思いますが、自分の好きなものをはっきり「嫌い」と言われたら、何だか悲しくなってしまいます。

私は「嫌いやった」という3歳の息子の話を聞きながら、作ってくれた人のことや、もし自分が嫌いと言われたらどう思うかなどとゆっくり話してみました。息子は「悲しくなっちゃう」と答えました。

「この音楽、嫌い」「この食べ物、嫌い」「この勉強、嫌い」「あの人、嫌い」

私たちの会話の中に「嫌い」という言葉が含まれていないでしょうか。

「嫌い」という言葉を使わず、別の言葉を使ってみてはどうでしょうか。それは「好きではない」「苦手」などという言葉です。

「好きではない」というネガティブな表現には「好き」というポジティブな言葉が含まれています。ネガティブな表現の中にも前向きで明るい印象があります。

否定をしつつも、どことなく明るい雰囲気を感じさせます。

息子は、それから何か嫌いなものや嫌なことがあると、「ちょっと苦手やった」と答えるようになりました。

人によって大切なものはそれぞれ違います。

自分にとっては何でもないものでも、その人にとっては大切なものもあります。

相手にとって大切な人やものを傷つけないということは、相手自身を傷つけない、大切に思っているという思いやりなのではないでしょうか。

言葉遣いを少し工夫すれば、印象は全然違ってきます。ポジティブな言葉を意識するだけでも気持ちが明るくなります。ポジティブな言葉を聞くだけで相手も自分も穏やかな気持ちになると思います。

「おはよう」も「ありがとう」もお互いが明るくなる言葉です。

おはようと元気に挨拶をして、今日も一日、気持ちよく始めましょう。

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