礼拝の話

2023/11/06 

10月20日(金) 聖書 ヨハネによる福音書 1章1~5節 英語科 畠中

ラジオ番組に「国語辞典サーフィン」という15分ほどの番組があります。

その番組は毎回、ある1つの言葉について出版元の違う国語辞典を何冊も使って意味の違いを比べてみる、そしてそこから新たな疑問が湧けばまた辞書を使って調べてみるといった、ネットサーフィンならぬ国語辞典サーフィンをやろうという、番組名がそのままの内容のものでした。いわゆるお笑い芸人と呼ばれる職業の男性が、女性アナウンサーを相手に、軽快に番組を進行していきます。

実はこの男性はもともと国語辞典を集めて読み比べするのが趣味の人だそうで、本当に楽しそうに話を進めるので、聴いているこちらもついつい話に引き込まれていきます。その日取り上げられたのは「あながち」という言葉でした。

調べると、また別のことが気になり、最終的に司会の男性は、彼がいつもこのような時に「最後の砦」と呼んで頼りにしていると言う辞書を取り出して調べます。それは「基礎日本語辞典」という辞書でした。

そして「基礎日本語辞典」を作った国語学者の森田良行さんの言葉も紹介されました。森田良行さんは、たった1人でこの「基礎日本語辞典」を作られたそうです。それを成し遂げた森田さんの思いは、日本語を学ぶ外国人に対する深い、愛情ともいえる思いでした。長年外国人に対する日本語教育に携わってきた森田さんは、日本語を良く知らない外国人が困らないように迷わないようにという強い思いで辞書を作ったというのです。

これは耳の痛い話でした。

日本語を母国語として使っている私たちは、果たしてそこまで言葉を大切に使うように日々心がけているでしょうか。ラジオで紹介された森田さんの「日々多くの日本語が消えているが、その中で消えずに残る言葉には、必ず残る理由がある」という言葉がとても印象に残ると共に、聖書のことが頭に浮かびました。

私たちが毎日読んでいる聖書は、何千年も昔に書かれたものです。その聖書が消えることなく、時を超え、国を超えて、今私たちの手元にあることの壮大さや不思議さに、そこには神さまの大いなるご計画やお導きがあったに違いないと思わずにはいられません。私たちが、悲しい時も苦しい時も嬉しい時も、どんな時にも神さまが私たちに寄り添い、励まし、導いて下さっていると確信することができるのは、この聖書があるからです。

まさに辞書のように、聖書には私たちが生きるために必要なことや知りたいことが全て書かれています。この恵みに感謝して、折に触れて聖書を開き、しっかり読んでいきたい、国語辞典サーフィンならぬ聖書サーフィンをしていきたいと思います。

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