礼拝の話

2022/10/24 

10月21日(金) 聖書 コヘレトの言葉 5章17~18節 保健体育科 山﨑

クラシックバレエは、イタリアやフランスの宮廷で踊られていた宮廷舞踊というのが基となっています。

宮廷舞踊は元々男性と女性がペアで一緒に踊るものでしたが、徐々に様式を変えて、ペアで踊るものが社交ダンスに、男性だけで踊るものがバレエに分かれていきます。

女性が舞台に立って踊るようになったのは、フランス革命が起こった後の、今からわずか200年ほど前からです。

性のことだけでなく、肌の色による区別に対しても、十数年前と今とでは大きく変わってきていることがあります。

女性のバレエダンサーが履くトゥシューズは、通常、ピンク色、もしくはベージュ色をしているのは、バレエがイタリアやフランスなど、ヨーロッパを中心に発展してきたダンスで、肌の色が白い人に合わせて作られたということです。

時代が進むにつれて、様々な人種、様々な肌の色の人がバレエを踊る世の中になってきたので、最近では、肌の黒い人でも使いやすいように茶色のシューズが職人さんによって作られ買えるようになりました。

私たちの住む世界は少しずつ変化します。

もちろん、時代が変わっても、人の命を守るため、権利を守るため、環境を守るためなど、変えられないこともあります。

でも、必要があれば、国や人種を越えて話し合い、できるだけ皆が住みやすい状況をつくることもできると思います。

今日の聖書箇所には、「短い人生の日々に、太陽の下で労苦した結果の全てに満足することこそ幸福で良いことだ」とあります。

毎日の生活の中で、すぐに解決できず、もやもやした気持ちで過ごしたり、いろいろと考えたりすることもあるかもしれませんが、その渦中にある時に、そのことを受け止め、喜び、楽しむことができた時、そしてそれが、自分自身の経験となって、自分を成長させてくれる神さまからの賜物なのだと思えた時、一歩先へ進むことができるのかもしれません。

私たち一人ひとりは小さく弱い存在ですが、前を向き、歩みを止めず、より良い世界に作り変えたいと思う気持ちを持ち続けること、そして、その歩みに合わせて自分自身をより良く変えていきたいと思う気持ちを持ち続けることができれば、一つの大きく強い力を得ることができるのではないでしょうか。

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