礼拝の話

2022/10/31 

10月28日(金) 聖書 ルカによる福音書 19章1~4節 英語科 菅田

チャペルクリスマスで高2はイエス・キリストの生誕劇をします。

担任として、できる限りのことがしたいと思い、聖書物語を読むことにしました。

その中で、ザアカイの話に目が留まり、小児科医の吉岡秀人さんが思い浮かびました。

ジャパンハートという国際医療NGOの代表の代表をしている方で、ミャンマーやラオスといった発展途上国の医療を受けられない子どもたちのために医療活動をしています。

吉岡さんが医者として社会に貢献しようと思い始めたのは10代の終わりの時だったといいます。

戦後20年くらいの大阪で生まれた吉岡さんは、当時新大阪駅の隣の吹田駅の地下道で物乞いの人たちがいっぱい座っているのをみていた中学時代に、自分が今こうやって幸運でいられるのはただの偶然だなと思ったといいます。

そう思ったときに「何かしないといけないんじゃないか」と考え、医者になったら何かできるんじゃないか、と当時文系だったにも関わらず医学部にいこうと決心しました。

医者になって30代の時に、戦争で亡くなった人の家族にミャンマーの子どもたちを救ってほしいと吉岡さんにお願いがありました。

1人でミャンマーに行きますが医療環境が整っていなかったため、原因がわからず亡くなってしまう子どもの命がたくさんありました。

一度帰国し、また活動を始めてもどうしても間に合わず亡くなってしまう子どもをみるたびに「やめてしまおう」と思うのですが、「同じことを二度と繰り返さないために、あらゆることをする」と誓い行動し続け、今ではジャパンハートという年間800人のボランティア医師や看護師たちが参加するほどの大きな組織になりました。

何度も失敗をしている中で自分の思いを具体的に形にするために落ち込みながらも行動をしつづけることでジャパンハートという団体ができました。

そんな吉岡さんは「本質的な失敗っていうのは行動しないことをいうんだよね。だから行動することは本当に大切なのよ。」と言います。

今日の聖書箇所のザアカイは木に登るという行動をし、イエスから「今日はあなたの家に泊まりたい」と言われました。

そしてザアカイは、これまで自分が同じ民族から多めに取っていたお金を返すと言います。

それはそれまでの自分なら決してできなかったことができるようになった瞬間でした。

出会いによって生まれた変化でした。

自分の願っていることを少しでも良い方向に実現するためには一歩踏み出すという行動をすることです。

行動することにより、そこに助けてくれる人や一緒に動いてくれる人に出会うことができることを、ザアカイや吉岡さんから学びました。

この学びを胸に一日を過ごしていきたいと思います。

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