清和女子中高等学校。創立113年の高知県の私立女子校。キリスト教主義の中高一貫校です。
2023/11/14
先週の水曜日、2歳の娘の行方が分からなくなりました。
妻はいつも通り、息子を車に先に乗せて、その次に、娘を車に乗せる予定でした。
しかし、その日は息子の機嫌が悪く、チャイルドシートの上で暴れて、なかなか車に乗ってくれませんでした。
その間に、娘は自分で靴を履いて、1人で家の外に行ってしまいました。
娘がいなくなったことに気づいた妻は、息子を車に残したまま、家の周りを探しましたが見つけることができず、110番に電話をかけ、警察の方に事情を説明しました。
状況を把握した警察官の方から、一度家に戻って、車に残っている息子と一緒にいるようにと勧められ、その後娘は無事に見つけてもらえ、帰ってきました。
この、娘を必死で探す姿が、わたしには今朝の聖書の箇所に出てくる羊飼いに重なりました。
100匹の羊を飼っている羊飼いは、ある日、1匹の羊がいないことに気がつきます。
羊飼いは、99匹の羊を野原において、見失った1匹の羊を探すために、必死になって探し回り、その1匹の羊を見つけた時、大喜びで家に帰り、友人や近所の人を家に招いて「見失った羊を、見つけたので、一緒に喜んでください」と言って宴会を開いたのです。
羊の群れからはぐれてしまった1匹の羊は、まさに孤独の中で過ごさなければいけない状況です。
イエスさまはこのたとえ話を、宗教的指導者たちにしています。
彼らは「徴税人や罪人」たちを社会から排斥し、関心を持っていませんでした。
しかし、イエスさまはこのたとえ話を通して、あなたたちも「徴税人や罪人」がいるこの食事の輪に加わらないか、と招かれたのです。
私たちにとって「迷子になっている一匹の羊」とは一体誰なのでしょうか。
私たちは現在、日本という平和な国で暮らしていますが、今、世界ではイスラエル人とパレスチナ人との戦争が起こっています。
特に戦地となっているガザ地区においては、多くの民間人が戦争に巻き込まれ、多くの子ども達が犠牲になっています。
この事について、日本に住んでいる私たちは、遠い世界での出来事と思って、無関心になってはいけないと思います。
イエスさまは今、戦争によって被害を受けている子どもたちの傍らにもいてくださいます。
私たちも、この悲惨な戦争が一刻でも早く終わるように祈りたいと思います