礼拝の話

2023/11/14 

11月1日(水) 聖書 ルカによる福音書 5章1~11節 日本キリスト教団 高知教会 松浦子基牧師

今朝の聖書個所に出て来たゲネサレト湖は、ガリラヤ湖の別名です。

ガリラヤ湖はユダヤの人々の憩いの場として愛されていて、船を使って人や物を運んで、ガリラヤ湖沿岸の町は栄えていました。

イエスさまには12人の弟子がいましたが、その一人であるペトロはこのガリラヤ湖でもともと漁師をしていました。

ある日、イエスさまがガリラヤ湖で漁を終えたペトロのもとにやってきましたが、群衆がイエスさまのお話を聞こうと集まってきたので、イエスさまは、船に乗り、湖の上から、人々にお話をされました。

群衆にお話を終えられたイエスさまは、ペトロのこれから沖に出て網を下ろして漁をしなさいと言いました。

ペトロは、朝早くから漁に出ていて今日は一匹も魚が取れなかったので、今さら漁をしても意味がないと思っていましたが、「網を下ろしなさい」と言う言葉に従うことにしました。

すると、それまで感触が全くなかった網に、おびただしい数の魚が入ったのです。

ペトロはこの出来事を通して、イエスさまがただの人ではなくて、神さまの一人子である救い主だという事を知りました。

すぐにペトロはイエスさまの足元にひれ伏して「こんな罪深い私から離れてください」と願うと、イエスさまはペトロに向かって「恐れることはない。今から後、あなたは人間をとる漁師になる」と言われました。

ガリラヤ湖で漁師をしていたペトロが、イエスさまの弟子となって、人々を導く働きに招かれました。

つまり人間をとる漁師として、まったく新しい人生へと導かれたのです。

ペトロは、このイエスさまに従って、それまで働いていた仕事を全て辞めて、イエスさまの弟子となりました。

イエスさまの弟子となった人は、何か人とは違う優秀な能力を持った人たちではなく、一般的な仕事をしている普通の人たちばかりでした。

そのような彼らが、イエスさまという救い主と出会い、イエスさまの弟子として働きを担ったのです。

ここで語られているイエスさまのメッセージは、聖書を通して私たちにも語られています。

神さまに愛されている私たちは、自分という存在を神さまによって肯定されて、生きて行くことが出来るのです。

新しい一歩を踏み出す時、心の中に大きな不安が広がりますが、イエスさまがいつも共にいてくださるという安心感によって、ペトロは新たな人生の一歩を踏み出したのです。

神さまに愛されて生きる私たちの人生に、イエスさまがいつも共にいてくださるのです。

今日という一日、神さまに愛の中で、いつも共にいてくださるイエスさまに感謝して過ごしましょう。

学校生活の様子

学校生活|中学校一覧へ

学校生活|高校一覧へ

学校生活一覧へ

礼拝の話一覧へ

中学・高校 学年の通信から一覧へ

クラブ活動一覧へ

▲ページトップへ