礼拝の話

2021/11/12 

11月12日(金)聖書 ルカによる福音書 10章27節 国語科 平岡

今朝の御言葉は聖書の中に何回か出てくる言葉です。

自分を愛するとは、実はとても難しいことなのではないだろうかと思っています。

私は以前、職場の職員住宅に住んでいた時、眠れなくなったり、涙がぽろぽろとこぼれてきたりする日々が続くことがありました。

親に相談すると、「もう、無理しなくていいじゃない。いつでも実家に帰っていらっしゃい。」と声をかけてくれました。

その言葉を聞いた時、ほっとして本当に励まされました。

今思うと、その土地に一人で赴き、職場の中に住みながら仕事をし、生活していたその生活に疲れていたのだと思います。

私は自分が仕事で追い詰められて、自分のできない事ばかりを数え、自分を愛せなくなっていた時に、親に自分を愛し、休ませるきっかけをもらったのだと考えています。

あるテレビ番組を観ていた時に、藤野智哉さんという精神科医の方が、あるがままの自分を受け入れる「セルフラブ」が大切だと話していました。

その方は「背伸びをしない、完璧をめざさない、つらかったら逃げる、一日一日をただ生きる」ことの重要性を話していました。

それは、全て私が普段忘れてしまっていることでした。

先の事はくよくよ考えずに、今日一日に感謝し「何とか、今日、一日終わった。無事に生きて終われて良かった。温かいお布団で眠れるなんて何て幸せなんだ」と考えると、本当に平和な気分になれるのです。

その日一日に感謝し、自分を愛することができない人は、完璧をめざし、自分の出来ないことを数えてしまいます。

自分にも厳しいので、人にも厳しく、他人の出来ない事、短所が目についてしまうのではないでしょうか。

学校という場所は、6時間も授業を受けて、色々な個性の人がいる1つのクラスで、もちろん合う人ばかりではなく、合わない人もいる中、一緒に生活していきます。

中高時代も自分は頑張っていたなと思い返しています。

もちろん皆さんも頑張っています。

一日に感謝し、自分のできた事を思い返し、自分を愛し、自分を大切にする皆さんでいて欲しいと思います。

そして、自分の愛し方を知り自分を大切にできるからこそ、他人も自分と同じように大切にできるのだと思います。

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