清和女子中高等学校。創立113年の高知県の私立女子校。キリスト教主義の中高一貫校です。
2021/11/12
今朝の御言葉は聖書の中に何回か出てくる言葉です。
自分を愛するとは、実はとても難しいことなのではないだろうかと思っています。
私は以前、職場の職員住宅に住んでいた時、眠れなくなったり、涙がぽろぽろとこぼれてきたりする日々が続くことがありました。
親に相談すると、「もう、無理しなくていいじゃない。いつでも実家に帰っていらっしゃい。」と声をかけてくれました。
その言葉を聞いた時、ほっとして本当に励まされました。
今思うと、その土地に一人で赴き、職場の中に住みながら仕事をし、生活していたその生活に疲れていたのだと思います。
私は自分が仕事で追い詰められて、自分のできない事ばかりを数え、自分を愛せなくなっていた時に、親に自分を愛し、休ませるきっかけをもらったのだと考えています。
あるテレビ番組を観ていた時に、藤野智哉さんという精神科医の方が、あるがままの自分を受け入れる「セルフラブ」が大切だと話していました。
その方は「背伸びをしない、完璧をめざさない、つらかったら逃げる、一日一日をただ生きる」ことの重要性を話していました。
それは、全て私が普段忘れてしまっていることでした。
先の事はくよくよ考えずに、今日一日に感謝し「何とか、今日、一日終わった。無事に生きて終われて良かった。温かいお布団で眠れるなんて何て幸せなんだ」と考えると、本当に平和な気分になれるのです。
その日一日に感謝し、自分を愛することができない人は、完璧をめざし、自分の出来ないことを数えてしまいます。
自分にも厳しいので、人にも厳しく、他人の出来ない事、短所が目についてしまうのではないでしょうか。
学校という場所は、6時間も授業を受けて、色々な個性の人がいる1つのクラスで、もちろん合う人ばかりではなく、合わない人もいる中、一緒に生活していきます。
中高時代も自分は頑張っていたなと思い返しています。
もちろん皆さんも頑張っています。
一日に感謝し、自分のできた事を思い返し、自分を愛し、自分を大切にする皆さんでいて欲しいと思います。
そして、自分の愛し方を知り自分を大切にできるからこそ、他人も自分と同じように大切にできるのだと思います。