礼拝の話

2021/11/22 

11月19日(金)聖書 ヨハネによる福音書 8章31~32節 社会科 堀内

中3の皆さんと校外学習に行き、特に印象に残っているのが「自由民権記念館」です。

自由民権運動は明治になって日本が近代国家に生まれ変わろうとする時に、自分たちの国の憲法を作りたい、自分たちの国を作っていこうとする気持ちを発表できる国会がほしい、民主的な良い国をつくっていきたいと思った人たちがおこした運動です。

広い日本の中でこの自由民権運動が一番もりあがった中心地がこの土佐でした。

土佐で育まれた時代の最先端の自由民権思想は、幕末の時代、海外からはいってきた西欧の情報を知ることによって自由への渇望の時代がきました。

不幸にも船が難破してアメリカの捕鯨船に救助され、日本に帰ることができなかったジョン万次郎や、河田小龍、坂本龍馬や中岡慎太郎、武市半平太も、土佐を出ていろいろな人に会ったり事件に巻き込まれたり、学んだりして自分たちがのぞむ社会を作り出せる、少しでもよい国を、自分の故郷を守ろうと願って激動の時代を駆け抜けた人たちです。

「新しいことを知る」というのは刺激的な楽しいことで人を動かす原動力になるということです。

今日の聖書箇所は、「あなたがたは真理を知り、真理はあなたがたを自由にします。」と言います。

ユダヤ人たちはずっと旧約聖書に書かれていることを一言一句まじめに守って、律法主義、守ることによって救われる、守れない人は罪人だ、と自分たちで不自由な状態だったと思います。

本当は幸せになるためにある約束なのに、自分たちで自分たちを苦しめ、人をさばく道具にしていたのです。

そんなユダヤ人たちにイエスさまは「あなたがたは真理を知り、真理はあなたがたを自由にします。」というのです。

イエスさまはユダヤ人に、律法をこえた神さまのめぐみの手段を知ってほしかったのではないか、と思います。

土佐からでた植木枝盛や片岡健吉、坂本直寛など自由民権運動を率いていった人たちも、本当に日本のみんなが自由で平等な社会を私たちが知って、私たちの心が動くことで世の中が変わるということをみんなに知ってほしいと思ったのではないでしょうか。

神を愛し人を愛し土を愛する、真理を知る喜びにつつまれながら今日一日もすごしていきたいと思います。

学校生活の様子

学校生活|中学校一覧へ

学校生活|高校一覧へ

学校生活一覧へ

礼拝の話一覧へ

中学・高校 学年の通信から一覧へ

クラブ活動一覧へ

▲ページトップへ