礼拝の話

2023/12/04 

11月24日(金) 聖書 ヨハネによる福音書 15章12~15節 国語科 髙橋

先日、インターネットで、クリスマスプレゼントを探していたとき「LOVOT」(ラボット)というものが目に留まりました。

それは可愛いぬいぐるみのようなロボットでした。何より注目したのは、広告のキャッチコピーでした。そこには、このように書いてありました。

「LOVE×ROBOT=LOVOT 家に愛と笑顔があふれるロボット」

「それは、声をかけると振り向き、しっかりと見つめてくる意思を感じる瞳。50か所以上のセンサーや複数のパソコンなど最高峰のテクノロジーが詰め込まれ、0.2秒以内の反応速度を実現し、驚くほど自然にスキンシップをとることができる」。

そして、広告の言葉は、こう続くのです。

「LOVOTと触れるたび、優しい気持ちと未来への希望がふくらんでいく、新しい自分を楽しんで。」

「コミュニケーションの本質とは?生命とは、いったい?わくわくが止まらない日常が、たちまち家中に広がります。」

「22世紀の家族学、はじまる。」

「ともに過ごす時間が多様な未来を生きる力をぐっと育てる。」

私は、この愛くるしいロボットと同時に、この巧みな言葉選びに舌を巻きました。

スマホの普及からもわかるように、時代の流れとともに、コミュニケーションの形はかわってきています。LOVOTは、時代のニーズに沿った存在なのかもしれません。

核家族化、ひとり暮らしの高齢のお年寄りが増加するなかで、孤独感のつのる人、いやされたい人がいるのもまた、現実なのだろうか。いろいろと考えてしまいました。

私のクリスマスのプレゼントは、まだ決まっていませんが、一つだけ決めたこと、それは、心のこもった言葉をカードに記して送ろう、ということです。

それから、仕事を理由にしてあまり会えなくなっていた、お世話になった方々へ、なるべく直接会いに行って、とびきりの笑顔を見せて、とびきりの笑顔をもらって帰ろう、ということでした。

LOVOTが、今後どれほどの広がりを見せるのか、または、それに代わるコミュニケーションツールが生まれるのか、わかりません。

私は目新しいLOVOTと生活する刺激もいいけれど、やっぱり、新しい人との出会いによる刺激がほしい、自分の言うことをただただ受け入れてくれる存在より、互いの意思を伝え、違いを尊重できる存在を望みます。

時代の進化によって、変わるものもあれば、いつになっても変わらないものもある、ということも忘れず、しなやかに時代の流れに対応できるようになりたいと思います。

清和に来て知ったのは、祈るということは、対話であるということです。対話は、一方的なコミュニケーションではなく、聴くことから始まります。

祈ることが対話を可能にしてくれるなら、聴いてもらうとともに、自分が何を返すか、が大切なのではないかと感じました。

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