礼拝の話

2024/02/16 

2月6日(火) 聖書 コヘレトの言葉 3章1~11節 英語科 菅田

2月9日に卒業礼拝が行われ、高校3年生は新しい進路に向かっていきます。

進路を決めることは人生に何度かあります。

中学を卒業する時、高校を卒業する時、そしてこれからの生き方を決めていく時です。

私の人生で大きな決断となった進路選択は大学を卒業した時でした。

自分のしたいことと自分がどういう人間かを考えつつ、ここだと思った会社に出会うことが出来たと思いましたが、実際に働き始めると、自分は何のために働いているのかわからなくなりました。

その苦しさから逃げるように映画をたくさん見ていました。

その中でも高校生の時に観た「今を生きる」という映画を観た時のことです。

「Carpe Diem」という言葉に気づきました。

映画の中での字幕では「今を生きる」という訳でした。

この字幕を見たときに自分が今を生きていないと痛感し、勤めていた会社を辞め、新しい仕事を探すことにしました。

なぜ自分はその時に新しい仕事を探そうと思ったのかわかりません。

このCarpe Diemというラテン語の言葉の意味を詳しく知るために調べてみると、「その日一日の花を摘め、今を生きよ」という意味がありました。

今を大切に生きようというメッセージがあることが分かります。

これは古代ローマの詩人ホラティウスが書いた詩の一部にある言葉です。

実はこの言葉のセットとして考えられる言葉があります。

それは”Mement Mori”という言葉です。

”Mement Mori”は中世の修道院で挨拶として使われていました。

”Mement Mori”「メメントモリ」の意味は「自分は(いつか)死ぬことを忘れるな」です。

元々Mement MoriのあとにCarpe Diemという言葉が続いていたようですが、Carpe Diemだけ省略されてMement Moriが挨拶として使われていました。

二つの言葉を合わせると私たちは必ず死ぬからこそ、その日一日を大事に生きようというのが本当の意味です。

今日の聖書箇所では何事にも時があって、「時」というのは様々あると書かれています。

「今を生きる」という映画をみて、私はCarpe Diemという言葉に出会いました。

私は高校生の時にも「今を生きる」という映画を見ましたが、当時は面白い映画だなとしか思っていませんでしたし、「Carpe Diem」という言葉が映画に出てくることさえ覚えていませんでした。

しかし、仕事に悩んで苦しんでいる時、何気なく借りた映画「今を生きる」を見た時は全く違う印象でした。

あの時映画を見たことでCarpe Diemに出会い、前を向くことが出来ました。

今という時間を大切にし、神の力の働きに気づくことのできる自分でありたいと思います。

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