礼拝の話

2024/03/28 

3月6日(水) 聖書 ヨハネによる福音書 15章12節 国語科 山岡

誰もが大切なもの、大切な存在というものはあると思います。

なぜ、大切なものや存在は生まれるのでしょうか。

それは人が自分だけの力では生きていけないからだと思います。

大切なものや存在は何かと聞いたときに多いのは友だちや家族でしょう。

私にとっても友だちや家族が心の支えになっていますが、ふと、なぜ大切な存在として「友だちや家族」が多いのか疑問になりました。

そんな時にある映画と曲に出会いました。

「ポケットモンスターキミに決めた」です。

ポケモンは毎年映画を出してきましたが、20周年記念として作られたこの作品は初めから終わりまで涙なしには見られない作品でした。

作品が進むにつれてサトシとピカチュウの友情はどんどん深まっていきます。

最初はサトシに振り向きもしなかったピカチュウがなぜサトシと仲良くなっていったのか考えました。

それはお互いの弱さを受け入れあったからだと思います。

弱さとは自分自身の方が受け入れるのが難しい場合もあります。

「自分のこういうところが嫌だ」「こんな自分は嫌い」と思ってしまうこともあります。

そんな弱い部分は周りの人には見せたくないものです。

しかし、強い自分を続けるというのは疲れてしまいます。

だからこそ、誰かに受け入れてほしいと思うのです。

弱さを相手に見せるのは勇気がいります。

恥ずかしさ、どのように思われるだろうといった不安があります。

しかし、サトシもピカチュウも弱さを受け入れあったからこそ、最後まで共に旅をする深い関係ができたのだと思います。

ポケモンの歌の一つに「ひとりぼっちじゃない」というがあり、私の心に刺さりました。

この歌はメッセージ性の強い歌詞になっていて、この歌詞は「私を必要としている人がいる」ということを教えてくれます。

だれにも代えられない「私」だからこそ大切に思ってくれる人がいます。

周りにはなくて「私」にしかないものがあります。

一人ひとりが違う人間だからこそ、出会い支え合うことができるのです。

人生の中で苦難困難というのは避けては通れないものです。

壁にぶつかってしまったとき人は止まってしまいます。

それは自分が独りであると思ってしまうからです。

しかし、この曲が歌っているように「ひとりぼっち」ではありません。

友だちや家族、なによりも私にはどんな「自分」でも受け入れてくださる神さまがいます。

神さまが私の弱さごと受け入れてくださいます。

そんな神さまと対話するためにお祈りがあります。

その時間を大切にするための毎朝の礼拝です。

「愛し合い、受け入れあう」ことを忘れずこれからも歩んでいきたいと思います。

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