礼拝の話

2023/03/09 

3月8日(水) 聖書 コリントの信徒への手紙Ⅱ 4章18節 英語科 菅田

2月6日にトルコ・シリアで大地震が起こりました。

スマートフォンで調べてみるとすぐに情報を得ることができ、1か月以上たった今、死者数は52,000人を超えており、行方不明者の数はいまだに明らかになっていません。

その情報だけに触れていると、地震が起きた時のトルコ・シリアの人たちがどのような気持ちでいるのか、一人ひとりの命の重さや、家族・友人の悲しみなどの感情を全く感じることができませんでした。

スマートフォン越しに出てくる情報がトルコ・シリア地震の現状を表す全てだと錯覚し、大事な考える力や想像する力が奪われていっていることに気づきました。

そこで被災地の現状が分かる情報に触れようと思い、国境なき医師団のHPから現地在住の方の声を読みした。

地震の瞬間の様子、周りの状況が書かれているものを読み、ただ情報を眺めるだけでなく、その現地の人の気持ちや抱えている苦しみはどういったものかと言うことも調べるようにすることが大切だと思いました。

遠いところで災害にあったとき、寄り添うことが大切だと学んだのは高校の時でした。

2011年3月11日、東日本大震災が起きた時、私は新潟の学校で寮生活をしている高校2年生でした。

原発事故の起こった福島からは直線距離で200キロ離れたところにありました。

寮の食堂に呼ばれ、保護者に連絡するように言われ、連絡をしました。

わたしはすぐに家族と連絡を取れましたが、震源に近い地域に実家がある友人の何人かは電話がつながらない状況が続いていました。

その時に本当に大変なことが起こったのだと気づきました。

そのような時に、すぐに行動に起こすために校長先生に「被災地に行かせてくれ」と言った寮の先生がいました。

なぜその先生がすぐに行動ができたのかそのときすぐにはわかりませんでしたが、きっと被災現場で「助けてくれ!」と言う声や、泣き叫んでいる人の様子を想像することができたからだと思います。

パッと動くことができたその先生を見て、私もそのようになりたいと思いました。

今回のトルコ・シリア地震でできることは何か考え、高校生徒会の担当でもあるので、生徒会のメンバーに今できることをやろうと声を掛けると一緒に考えてくれました。

その1つが救援募金活動です。

少し遅くなってしまいましたが、このような活動を続けていき、見えているけど見えないものを見られるように、聞こえているけど聞こえていないものが聞こえるようになっていけたらなと思います。

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