礼拝の話

2020/04/24 

4月24日(金)聖書 ローマの信徒への手紙 8章28節 日本基督教団 高知東教会 野口幸生牧師

〈今日のお話をしてくださる先生のご紹介〉

昨年度、週に1回野口幸生先生(高知東教会牧師)にお話をしていただきました。

土佐弁を交えた先生のお話を毎週楽しみにしている人もたくさんいました。

本当なら3月に最終回のお話をしていただき、在校生からお礼の言葉と記念品を差し上げることになっていましたが、新型コロナウイルス感染問題のために休校になり、4月に延期になりました。

しかし、それも再び休校のためできなくなりました。

そこで、ホームページ上で最後のお話を載せさせていただきます。

野口先生、1年間ありがとうございました。

楽しいお話のおかげでその日1日元気に学校生活を過ごすことができました。

- 生徒・教職員一同より -

 

実はこの説教、最終回です。

新入生には、いきなり最終回(笑)。

しかもちょっとヘビーめ。

更に文字だけ。

まさか、こんなことになるとはと思いましたけど、でも神様のことって、まさか…ってことが多分ほとんどじゃないですかね。

 

〈本日のお話〉☆これまでのお話もホームページに掲載されています

神さまなのに十字架で死ぬとか、復活するとか。

その神さまにぜんぶ背負われて「万事(すべて)が益となるように共に働く」神さまに、救われてしまうほど愛されているなんて。

マジ、まさか!ってことばかり。

でも、ああだからマジ神さまながやと、作り物でない神さまの愛に、人は、まさかの中で出会うんです。

マジ、アメイジング!

その神さまの愛に私がどのように出会って、その愛に導かれて、更にはその愛を伝えたいと思って、牧師になったか、という話を昨年チャペル説教してきました。

その最終回ですが、その短い版が教会のホームページで聴けるので「高知東教会」で検索、「牧師紹介」で聴いてください。

写真もあります。そう、そんなゆるい顔の人が、神さまに愛された話です。

で、いよいよ牧師になる直前。

神学校(牧師になる大学)の卒業論文も出して、学長と面接して、派遣先の教会(もちろん今の高知東教会)も決まって、よっしゃ、次はこれだ!と私の計画の次の順番にあったのは、牧師夫人になってくれる相手を見つけること。

相当、祈りました。

ガチ、メッチャ祈りました。

理想が高かったので(笑)、半分冗談ですが、悩んでたんです。

俺は子供が愛せるだろうかと。

全くイメージできませんでした。

そしてそんな奴が結婚らあ、したらいかんろうとマジで悩んで牧師にも相談しました。

大丈夫、神さまがその愛を与えてくれるきと言われて、そうやろうけどと思いつつ、不安がのかない。

意を決し、うんと信頼していた教授に相談しました。

こんな私が結婚らあ望んでえいがでしょうかと。

でも一人で牧師やる自信も全くなくて。こんな面倒臭くて弱い自分が情けなくて、牧師になろうとしている人が、愛せんかったらどうしようらあて今さら相談して。

みじめで、神さまに申し訳なくて涙が出てきました。

ほんと弱虫。

教授も、こりゃ困ったなと思ったのかもしれません。

「野口君、それはそうと、お相手はいるの?」と優しい笑顔で尋ねられました。

「え?まだいませんけど」「じゃ、考えている人はいるの?」と尋ねられた時、ポンと、米国で働いていた時に出会った友人の顔が出てきました。

今の妻です。

時々会って信仰の相談に乗ったりしていましたが、全く予想外、アメイジングでまさかの顔が出てきて、え?と思いましたが、何故か教授に「はい」と答えていました。

「どんな人?」「え~宇宙人みたいな人です」(笑)と答えたのを覚えています。

いつか宇宙人見に来てください。

その宇宙人のことをメッチャ祈って「わからんけど神様、結婚前提に少しつきあってくれと友人を通して申し込みますき、違っていても互いに傷つかんように守ってください」と祈って、会って、メッチャ信仰の話をして、祈り合って、2月に婚約式をすることに導かれました。

なのに、弱い私はある人間関係で心を病んで、婚約式の一月前に鬱でちゃがまってしまいました。

毎日、ずっと死ぬことばかり考えている。

授業は終わっていて、部屋にいると死にたくなるので寒い公園を延々と散歩して、疲れて冷たいベンチに腰掛けて震えながら、いつ終わるのだろうと苦しくなってまた歩く。

8㎏痩せました。

「これじゃ結婚できんき婚約式もキャンセルしよう、ごめん弱くて」と言うと「明日は今日より少し良くなってますようにって祈ろうよ。少しでいいよ。今の幸生君でいいから、信じて待ってるから、結婚はやめないよ」と笑って言ってくれました。

「でも牧師にもなれんかもしれんに」「それでもいいよ」と言うのです。

それが全てかと思っていたのに。

強くないといかん、強くて愛する人やないといかんと思っていたのに。

この人は本当に神さまの愛を信じていて、この人と一緒なら、牧師にもなれるかなと思って、婚約式の前の晩、「大丈夫みたい。ありがとう」と電話したら、大泣きをされて「明日、目が腫れるじゃない」と泣き笑いされました。

神さま、この人で良かった。ありがとうございますと、婚約式を迎えました。

その後、4月に高知東教会に着任、5月に結婚して新しい生活が始まりました。

わかったこと。

俺には愛がない。

でも愛のない私を神さまは心にかけてくださっていて、本当に心配してくださっている。

その愛の中を一人で頑張って生きないで、兄弟姉妹と一緒にこの愛に愛されて歩めばよい。

このまさかの愛、アメイジングな神様に皆愛されているのです。

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