礼拝の話

2021/04/28 

4月27日(水) 聖書 マタイによる福音書 5章9節 高知聖書教会 柿谷信実伝道師

マザー・テレサさんの言葉に、「私には偉大なことはできません。私にできることは、小さなことに、大きな愛をこめることなのです。」というものがあります。

マザー・テレサは多くの人たちを愛し、その行動が多くの人々に感動を与え、そして影響を受けた人たちは自分の行動を変えていきました。

それは、マザー・テレサが小さなことに心を込め続けた結果です。

“小さなこと”それは時に「本当にどうでもいいことだな」と、思えるような小さなことかもしれません。

けれども、そんな小さなことに心をこめ、大きな愛をこめていくとき、私たちの周りは小さな愛で埋め尽くされて、やがて大きな愛になり、世界が少しずつ変わっていくでしょう。

私は以前、少数の人たちの意見を取り入れるために一生懸命になったことがあります。

その時の状況は、ある種の差別をなくすため、その差別が無くならないにしても、少しでもその差を小さくするために、できる限りの策を提案するという状況でした。

しかし、様々な状況が複雑に関係しあい、解決は難しいと思う状況まで来ました。

私はもう諦めた方がよいかと思い、思い切ってその差を埋めることをやめようと提案しました。

私が諦めかけたその時、最初はあまり乗り気ではなさそうだったメンバーたちが諦めず、改善策を探し続けてくれました。

そして、私一人では進めなかった状況で、私の心を支えてくれる人によって、最初に願っていた方法とは違う形で、「これが今の状況では最善かな?」と思える方法にたどり着きました。

私一人ならあきらめていたでしょう。

私一人なら最善の答えにたどり着けなかったでしょう。

けれどそんな時、一緒になって考えてくれる仲間がいてくれました。

平和というのは、誰かから始まって一人では終わらず、誰かに影響を与えて、さらに自分にも影響を与えるものなのではないでしょうか?

それは、本当に小さなことから始まるのだと思います。

あまりにもそれが小さすぎて、粗末にしてしまいそうな時、あなたにも一緒に頑張ってくれる人たちがいます。

差し出してくれた手をとって、進み続けましょう。

時に、「もう、いいよ!」と、投げ出してしまいそうな時もあります。

けれど、私たちは皆、支え合って生きていけるのだと思います。

誰かを支える時もあれば、誰かに支えられるときもあります。

誰かに教える時もあれば、誰かに教わるときもあります。

そうして私たちが、関わり合って、つながり合って生きることを神さまは望んでいます。

そのつながりを「平和」と呼ぶのではないでしょうか?

小さなことから始まる「平和」です。

どんなにそれが小さくても、心をこめて、愛をこめて、続けましょう。

その結果、あなたの周りにも平和が実現することでしょう。

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