礼拝の話

2024/04/17 

4月9日(火) 聖書 コリントの信徒への手紙Ⅰ 12章20~22節 社会科 山脇

先週土曜日、私の子どもが入園式を終えました。

これから始まる園での歩みに、期待よりも心配の方が大きいというのが正直な思いです。

心配しだしたらきりがないのは分かっているのですが、あれこれ考えてしまいます。

もうすぐ入園を迎えようとしていたある日、私は反省することがありました。

今は何でもネットで調べることができるので、立って歩くことができるようになるのは何歳ぐらいからなのか、言葉を話し始めるのは何歳くらいからなのか、調べてみると答えが山のように出てきます。

入園を前に、周りの子はできているのに、平均的にはできているはずなのに、と色々と思っていた時、元気に遊んでいる子どもの笑顔を見て、自分は何を考えているんだ、と本当に情けなくなりました。

うちの子にはうちの子のペースがあるように、一人ひとり歩むペースには違いがあり、その違いがあっていいということに改めて気づいたのです。

これから始まる学校生活の中で、皆さんも誰かと自分を比べることはあると思います。

誰かと自分を比較することは、決してマイナスなことばかりではなく、時としてプラスに働くこともあります。

しかし、そのように誰かを目標、励みにする時にも忘れたくないのは、自分らしさを大切にするということではないかと思います。

私が子どもの様子を見て、ついつい周りの子どもと比べてしまった時、私は子どもの「その子らしさ」を見落としてしまっていたのかもしれません。

今日の聖書箇所には、弱いと思う部分、他と見劣りする部分が必要であるということを教えてくれています。

コリントの信徒への手紙は、パウロがコリントという町の教会に宛てて書いた手紙です。

人の体と同じように、教会に集まる人々もそれぞれに強さもあれば弱さも併せ持っているのだから、お互いに配慮し合いましょう、とパウロは語りました。

当時、コリントの教会では分裂が起きようとしていたのかもしれません。

イエス・キリストを信じる人々が集まる教会の中で、考え方の違いから人々の間で対立があったとも考えられます。

ですからパウロは、誰が偉いとか強いとか、誰が弱いとか、そのように互いに比べ合い、考え方の違う人を排除してしまうのではなく、お互いにその違いを、その弱さを受けとめましょう、とこの手紙で言っているように思います。

言い換えれば、一人ひとりの個性を大切にする、一人ひとりの「その人らしさ」を大切にすることをパウロはこの手紙で伝えたかったのだと思います。

強い部分、弱い部分、得意なこと、苦手なこと、それら全てを含めて、自分らしさ、あなたらしさを大切にすることを、今日の聖書は教えてくれているように思います。

新しい年度が始まり、いよいよ本格的に学校生活がスタートしていきます。

その中で、自分らしさを大切にして、そして周りの人の「あなたらしさ」を大切にして学校生活を送っていきましょう。

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