礼拝の話

2022/05/26 

5月20日(金) 聖書 ペトロの手紙Ⅰ 4章10節  数学科 岡村

私は学生時代にオーストラリアで2か月過ごしました。

最初の1週間はホームステイをして、その後別の家庭でまたホームステイをしながら約1か月間、語学学校で勉強し、最後の10日間は気ままな観光両行の予定でした。

交通費、学費、滞在費などの費用が必要でしたが、日々の生活での節約と長期の休みのアルバイトで賄い、初めての外国旅行でした。

学校での授業は楽しく、同年代の日本人も男女問わずたくさんいたので授業後は、ワイワイと「日本語で」楽しく過ごしました。

1週間くらいそんな日々が続いた時ふと「日本人同士でワイワイ楽しく過ごすためにここに来たのか?このために節約したりアルバイトをしたりしたのか?」と自分に問いかけました。

答えは「NO」でした。

学校もホームステイも辞め、10万円程度の予算で日本の約20倍の広さのあるオーストラリアを一人で回ってみることにしました。

最初は意気揚々と向かいましたが、不安が押し寄せてきました。

不安な中、このペースでいくと手持ちのお金は6週間持たないことは明白でした。

そこから旅程を根本的に見直し、持っていたスーツケースになくてもどうにかなるものはすべて詰め込み実家に送り返し、その後は、荷物はリュック1つ。

パスポート等の貴重品は紐のついた袋に入れて首に吊って、これ取られるときはよっぽどの時、と覚悟を決めました。

道中いろいろなことがありました。

その時はいろいろあったけど「自分が頑張ることで」この2か月を乗り切ることができた。と思っていました。

今日の聖書箇所には「あなたがたは、それぞれ賜物を授かっているのですから、神のさまざまな恵みの良き管理人として、その賜物を生かして互いに仕えなさい。」とあります。

清和で務めて3年目になり、清和での学びを通して改めてあの時のことを振り返りました。

自分で乗り切ったと思っていた二か月間でしたが、あの時自分の力だけで乗り切ったのはなく、目に見えない力に「生かされた」ということを改めて実感し、感謝をしています。

大学時代の一体験を清和での学びの中で貴重な経験、つまり賜物とすることができました。

清和での勤務にあたって私の役立てる賜物はいろいろな体験から得た、人生経験と今までの教員としての経験だと思っています。

いろいろな方の力によって生かされ、いただいたたくさんの賜物を役立てたいです。

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