清和女子中高等学校。創立113年の高知県の私立女子校。キリスト教主義の中高一貫校です。
2023/06/28
悩みや迷いは私たちの生活に必ずやってきます。
大人でも子どもでもその重さは同じです。
そんなことで悩んでいるのか、などとは誰も言えません。
今日の聖書の「思い悩むな」という言葉はそんな私たちにとって衝撃的な言葉です。
「悩むな」と言われても簡単にそうできないのが私たちだからです。
この「思い悩むな」という言葉は、実は神さまから私たちへの慰めと祝福の言葉です。
悩み方にも色々あるでしょう。
前向きに問題に取り組んで解決して行ける時もあれば、嫌な気持ちを一人で抱えて、繰り返しくよくよ考える時もあります。
今日の聖書箇所には「明日のことまで思い悩むな」とあります。
明日のことを色々悩んだからといって、何かできる人はいません。
もしこうなったら、こうしよう、といくら考えても、明日のための完璧な準備はできないからです。
だから明日のことは悩まなくて良い、と言われているのです。
過去のことも同じです。
昔の失敗や、辛かったことを突然思い出して落ち込んでしまうことがあります。
でも、そんなことを思い出してもそれを変えることはできません。
同じ失敗はしないぞ、と心に誓うだけです。
過去のことを変えることはできないからです。
明日のことも過去のことも思い悩まない、それは私たち人間の仕事ではない、と聖書は語っています。
必ずや私たち一人ひとりに必要な時と導きが準備されている、だから自分であれこれ思い悩む必要はない、と語っているのです。
イエス・キリストはまさに、私たちの代わりに悩まれました。
私たちは自分の失敗を自分で贖うことができない弱い存在です。
人となってこの世に来てくださった神の御子キリストは弱い私たちとともに歩み、見捨てられた者たちを癒してくださいました。
イエス・キリストは私たちの悩みを共有してくださったのです。
だからこそ、このみ言葉があります。
悩みの中に沈んでもがくのを止め、前向きに静かに、自分の弱さと向き合って歩みましょう。
その日の苦労はその日だけで十分ですから。
この慰めと励ましの祝福を受け取って、今日一日を歩み出したいと思います。