礼拝の話

2023/06/09 

6月6日(火) 聖書 ルカによる福音書 4章38~40節 社会科 山脇

先日、高知新聞に「タチアオイ」の花が綺麗に咲き始めた、という記事が載っていました。

タチアオイは茎の長さが2m近くまで伸びる花です。

新聞の記事には、タチアオイは梅雨に入るころに下の方から花を咲かせ始めて、梅雨が明ける頃にてっぺんの花が咲く、とありました。

犬の散歩で久万川の堤防まで行くと、新聞記事にあったようにタチアオイが、自分の背丈よりも高く、すっと伸びていました。

しばらく花を眺めながら、家に帰ってみると小さいながらもアジサイが咲いているのに気がつきました。

そういえば、久万川の堤防にもアジサイがあったなぁ、と家のアジサイを見た時に思い出しました。

次の日犬の散歩をする際に、今度はタチアオイだけでなく、他のものにも目を向けてみようと心がけてみました。

すると、堤防から少し離れた畑には菖蒲の花が咲いていたり、堤防近くの散髪屋さんのプランターにはコキアが植えられていたり、あちこちにいろんな草花が育っていることに気づきました。

川の中ではカモが群れをなして泳いでいたり、サギが飛び回っていたりと、なるほど色んな生き物が周りにいるんだなぁ、と改めて思いました。

私たちは毎日の生活の中で、色んな情報を目で、耳で取り入れていますが、ついつい見落としてしまうものや、忘れられてしまうものは、たくさんあるのだろうと思います。

この朝の礼拝でも何度か紹介された牧野富太郎博士は、普段は見落とされてしまう、名前も知られていない草花に目を注ぎ、そのような草花を愛した人でした。

「雑草という草はない」という牧野博士の言葉に、その思いが表れています。

牧野博士が命名した草花は約2500種にのぼると言われています。

普段は気にも留められない、見落とされているような草花、単純に雑草と思われるような草花にも目を向け、その草花のことを調べ尽くし、新たな名前を与えたのです。

そこには知らないことを知りたいと思う探求心はもちろん、何より草花を愛する牧野博士の姿があります。

牧野博士は普段は気づかれないような、見落とされてしまうような草花にも目を向け、その草花のことを愛し、そのような草花を探し求めました。

聖書の記す神も、たとえ小さな存在であっても、弱い存在であっても、そのような存在に目を向け、愛してくださる神です。

聖書の記す神は、どんなに小さく弱い存在でも、あなたは値高く、貴い」と言われます。

そして「わたしはあなたを愛し、あなたの身代わりとして人を与える」と約束してくれました。

その通りに、私たちの罪を赦すため、独り子イエス・キリストをこの世に遣わされました。

そのイエス・キリストは、神が私たちを愛してくださっていることを、その身をもって示してくれました。

今日も私たち一人ひとりの存在に目を向け、愛してくださっている神の支えがあることに感謝して歩みたいと思います。

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