礼拝の話

2023/07/19 

7月14日(金) 聖書 コヘレトの言葉 5章17節~19節 保健体育科 森田

私は今、猫2匹と暮らしています。

猫は2匹とも拾い猫で、一匹は「むぎ」、今年の10月で5歳を迎えます。もう一匹は「よもぎ」、5月に3歳になりました。

猫の寿命は、家猫だと平均12年~18年ほど、野良猫は約2年~5年と言われています。

なぜこうもおよその寿命が違うのか、それは屋外で生きることの「過酷さ」にあります。

「むぎ」は左目をカラスか何かに襲われ、ケガをして親猫に捨てられてしまったところを拾いました。

あと数日拾うのが遅かったら命はなかったとお医者さんに言われたほど、当時のむぎはやせ細り、弱っていました。

必死の看病でこの3年ほどはなんの治療もせずに過ごすことができましたが、ケガをした目は二度と治ることはなく、つい先月とうとう見えなくなってしまいました。

出会った時からケガはしていたものの、見えなくなったのは自分のせいではないのか、自分がもっとしっかりしていればこんなことにはならなかったのではないだろうか、そんなことばかり考えていました。

しかし、片方の目が見えなくなっても、変わらない日常を送る「むぎ」の姿に、大きな強さを感じました。

それと同時に、現実を後悔している自分に、この起こった出来事をどう受け止めるのか、問われている気がしました。

私たちは、日常の中で沢山の後悔やマイナスな振り返りをします。

過去を振り返って悩み、後悔が残りまた悩みます。

後悔しても仕方ないと分かっていてもネガティブな感情は止まらず、重い気持ちになってしまうこともあります。

しかし、沢山のことを考え続ける私たち人間にとって、この後悔や悩みは取り去ることはできません。

大切なのは、この後悔や悩みとともに「どう生きるか」なのかもしれないと、「今」を懸命に生きる「むぎ」を見て、気づかされたような気がしました。

悩んで、受け入れて、頑張って、また悩んで、受け入れて、生きていく。

今を生きるむぎの姿が私を励ましたように、そんな姿が誰かの支えになり、なによりも、一番身近な自分の助けになるはずです。

誰かの助けになるように、自分の心を守れるように、今日という一日を、今日も強く、生きていきましょう

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