清和女子中高等学校。創立113年の高知県の私立女子校。キリスト教主義の中高一貫校です。
2023/07/12
私が思う化学の面白さは、パズルのように組み合わせによってまったく違う物質を作ることができることです。
ある物質から別の物質に変わることを化学反応、もしくは化学変化と言います。
化学反応が起こるためには重要な条件が2つあります。
1つ目は化学反応を起こす物質同士が触れ合うことです。
2つ目はエネルギーです。
これら2つの条件が整えば化学反応は起こります。
科学者はさまざまな組み合わせを試して日々新しい化学反応を探しているのです。
この化学反応はそのまま人間関係に当てはまります。
先日の学園祭では各クラス協力して学習発表と模擬店を作り上げていました。
私のクラスでは学習発表として、戦争の動画と模擬店としてグッズの作成をしました。
何をするのかを決めるときにはなかなか意見がまとめられず、話し合いに時間とエネルギーを使い、良いものを作ろうとすればするほどお互いの思いはぶつかりました。
それでも話し合いを重ねて何とか意見をまとめようとしました。
そして、当日に向けてエネルギーを使って準備を進めていきました。
こうして学園祭を迎えられたことで良いものを作り上げることができました。
人間関係の化学反応は、誰と誰が出会うことでどのような結果になるのか予想ができません。
その日の体調、感情などによって同じ人間関係でも全く違う結果になることがあります。
人間関係は物質よりも複雑な化学反応を起こすのです。
それでも誰かと出会うことでそれまでの自分とは全く違う考え方に変えられていきます。
聖書にも化学反応のことが書かれています。
今朝の聖書の箇所は、トロとアンデレがイエスと出会ったシーンです。
漁師だった2人がイエスに出会い、人間をとる漁師にしようと言われました。
このことでイエスの弟子として従うという新しい生き方に変えられたのです。
イエスと過ごし、十字架と復活を体験した弟子たちはイエスに従うことに大きなエネルギーを使いました。
この話は私たちにも当てはまります。
このチャペルでイエスと出会うことも化学反応の1つです。
私たちは日、大きな化学反応の中に生きています。
どんどん変わっていくことに不安を覚えることもあります。
日々の変化を通して大きく成長していく過程に置かれているのです。
その変化にエネルギーを使っていることは大切なことなのです。