礼拝の話

2020/09/11 

9月10日(木)聖書 イザヤ書 2章4節 社会科 堀内

日本本土への空爆の爆撃手にジェイコブ・ディ・シェイザーという人がいました。

爆撃後、中国で捕虜になり牢獄で、幼い頃から聞いていた聖書の話を読み直す中で日本でのキリスト教宣教を決心し、1948年から1977年まで日本で伝道しました。

マーガレット・コヴェルという当時20歳くらいの女性は、両親は日本軍に殺されましたが、両親の祈りにこたえるのは日本人にキリストの救いを知らせることだと考え、それを実践するため、日本人捕虜キャンプで献身的な働きをしました。

真珠湾攻撃の空中攻撃隊の総指揮官だった淵田美津雄は、アメリカで捕虜となっていた日本人兵士からマーガレット・コヴェル、ディ・シェイザーのことを知り、1952年から1967年までアメリカを中心に伝道し、日本でもディ・シェイザーとともに伝道しました。

戦争という悲劇の中で、敵対し戦争をしましたが、戦争が終わってからはそれぞれが聖書を携えて、それぞれの国に行きました。

私たちには日本国憲法がありますが、第9条はどのように作られたのでしょうか。

戦後の国会で、実際に起こった戦争についての教育がどう実行されているかという質問に当時の田中耕太郎文部大臣は、「民主主義、平和主義、人類愛こそ世の初めから終わりまで変わらない真理であることを、あらゆる方法をもって徹底させたいと努力いたしております。」と答えました。

日本国憲法前文には「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないようにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する」とあります。

1948年には当時の文部省が「新しい憲法のはなし」というものを出しました。

そこには「これから先の日本には、陸軍も海軍も空軍もないのです。これは戦力の放棄といいます。「放棄」とは「すててしまう」ということです。しかしみなさんは、決して心細く思うことはありません。日本は正しいことを、ほかの国よりさきに行ったのです。世の中には、正しいことぐらい強いものはありません。」とあります。

今朝の聖書の個所には「主は国々の争いを裁き、多くの民を戒められる。彼らは剣を打ち直して鋤とし、槍を打ち直して鎌とする。国は国に向かって剣を上げず、もはや戦うことを学ばない。」とあります。

清和学園の校名の由来にもなっている聖書の個所には「平和を実現する人々は、幸いである、その人たちは神の子と呼ばれる。」とあります。

今日1日も1つ1つていねいに過ごしましょう。

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