礼拝の話

2021/09/02 

9月2日(木)聖書 箴言 4章23節 高知聖書教会 柿谷信実伝道師

私はいつかカナダのプリンスエドワード島に行ってみたいと思っています。

そこは小説「赤毛のアン」の舞台です。

「赤毛のアン」は私が高校生時代に唯一読んだ小説です。

本を読むのが苦手な私でしたが、「赤毛のアン」だけは楽しく読むことができました。

時間をかけて、何とか1冊読み終えた時にはすっかり「赤毛のアン」にはまっていました。

アンの何が面白いかというと、彼女の想像力と喜怒哀楽の激しさです。

子どものアンはとにかく素直で嘘がつけず、天に上ったかと思えば地に落ちるというような感情の激しさの持ち主ですが、彼女の想像力はどんな逆境をも乗り越える力を持っていました。

アンは幼いころに両親を亡くし、まだ子どもなのに家のお手伝いとして引き取られ、ひどくこき使われ、また孤児院に戻される、という何とも恵まれない境遇でした。

養子に引き取られるまで、心を許せる友だちは窓に映る自分だけでした。

辛いことがあっても窓に映った自分に話しかけ、自分の世界に入り込んで、つらい現実から自分を自由にするのです。

アンはいつも空想することで現実の嫌なことを乗り越えていく強さを持っていました。

問題にぶつかったとき、いつも逃げていては解決できませんが、いつも真正面からぶつかっていても心が続きません。

強い自分を演じてみても、堅くなった心はポキッと折れてしまうことがあります。

そこまで頑張る前に、一度自分を逃がしてあげることも大切です。

心を休ませ、絶望的な境遇を一時忘れ、健全な心を取り戻すのです。

深呼吸して、問題から一度離れ、落ち着いたら改めて問題に向き合う。

そうして心のエネルギーをチャージするのです。

神さまの前に静かな祈りの時を持つことは私たちの日常で必要なエネルギー補給です。

今はコロナ禍で様々なことが中止の連続です。

思考も否定的に向きがちですが、心の中、頭の中は実は自由です。

目に見える現実は様々な感染予防対策で自由にならないこともあるでしょう。

だからこそ、否定的な思いから離れるために祈りが必要なのです。

祈りの中で神さまは私たちに新しい力をくれます。

私たちの心に命の泉を湧きあがらせてくださいます。

泉が涸れてしまわないように、静かな祈りの時間を大切にしていただければと思います。

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