礼拝の話

2019/09/06 

9月5日(木)聖書:ガラテヤの信徒への手紙 6章4節 社会科 山脇

今年も夏の甲子園が行われました。
 どのスポーツでも、嬉しい時には自然とガッツポーズが出るものですが、高校野球では、時々、ガッツポーズが注意を受けることがあります。
自分のチームも相手のチームも、必死に1つのボールを投げて、打って、走って、追いかけます。
チームの強い弱い、選手の上手い下手はありますが、一生懸命、同じグランドでプレイしているのですから、どちらかのチームが、相手のチームを見下したり、馬鹿にしたりする行為は、見ている側も決して気持ちの良いものではありません。
 野球に限らず、どのスポーツでも相手をリスペクトする、尊敬することは最も基本的なことです。
1964年の東京オリンピック。柔道の無差別級で金メダルを獲ったオランダのヘーシンク選手は、決勝戦で日本人選手と対戦します。
柔道は日本で生まれた武道ですから、観客も日本の選手を応援しました。
そんな中、ヘーシンク選手は見事に勝利します。
勝った瞬間、畳の上に土足で上がってこようとするオランダチームの関係者を彼は手で制しました。
理由は、まだ礼が終わっていないから。
相手に対して礼を失するという理由からでした。
これを見た日本の柔道選手は、技術だけでなく心も素晴らしい、とヘーシンクの態度を評価したといいます。
 態度や言葉は、誰に対して向けられているのでしょうか。
自分自身に向けられているものもありますが、その多くは周りにいる人に向けられているのではないでしょうか。
そのような私たちの態度や言葉には、相手への気遣い、配慮、思いやりがあるでしょうか。
新しい学期が始まったこの時に、今一度、自分の態度や言葉を見つめ直し、今日という一日を心穏やかに、周りの人への思いやりの気持ちを大切にして過ごしましょう。

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