礼拝の話

2021/09/10 

9月9日(木)聖書 フィリピの信徒への手紙 4章13節 高知聖書教会 柿谷信実伝道師

映画『竜とそばかすの姫』は、高知の女子高生が主人公という事で話題になっています。

物語の中で、リアルとバーチャルがつながっていきます。

バーチャルという言葉について改めて調べてみました。

よく「仮の」とか「仮想の」という意味で使われますが、本来の意味は「実質上」や「本質」という意味でした。

「実際の事実としては存在しないけれど本質的には存在する」それが本来のバーチャルという言葉です。

リアルな世界ではないけれど、それぞれの本質を表す場所として偽装空間「U」という場所でなら本当の自分を表現できる、そんな登場人物たちが様々な展開を見せます。

私たちの頭の中の世界も、実はバーチャルな世界です。

物理的な動きはないけれど、私たちの心の本質があります。

そこでは思いっきり文句も言えて、思いっきり夢も描けて不可能もありません。

自分でも気が付かなかった素直な自分自身の心を知ることができます。

それを現実につなげていくと、バーチャルはリアルになっていきます。

バーチャルと比較するとリアルな世界では言いたいことや、やりたいことを素直に表現することが難しく思うのではないでしょうか。

なぜ人は、リアルな現実の世界では自分を隠してしまいがちなのでしょうか。

それぞれに理由があると思いますが、1つは傷つくのが嫌だから本音を隠すのではないかと思います。

リアルな世界で悲しかったり辛かったりすると、心はどんどん閉ざされていきます。

しかし、人と人がリアルに関わるからこそ楽しいことやうれしいこともたくさんあります。

苦しいことや傷つくこともあります。

意図しなくてもお互いに傷つけてしまう事もあるでしょう。

それを完全に防ぐことは難しいことですが、どのようにして乗り越えていくのかというノウハウを学びます。

どう受け止め、どう処理していくか、という事を体験していく中で人は磨かれていきます。

映画の仮想空間「U」を、神さまから元気をチャージされる祈りの時だと考えてみるとこうなります。

祈りの中で神さまにありのままの自分の価値を認められる。

すると自分自身を認められるようになり自信につながるでしょう。

神さまからの力を心に受けて強くされる。

するとリアルな世界でどんなことでもできるようになる。

祈りの中というバーチャルな世界で自分でもわからなかった自分の本質に気づかされ、やりたいことや目標が明確になっていく時、現実が変わっていきます。

スマホやパソコンの中だけがバーチャルの世界ではなく、祈りというバーチャルな世界の中で、私たちの日々の元気をもらえればと思います。

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