礼拝の話

2021/04/22 

聖書 マタイによる福音書 25章14~15節 英語科 楢本

今朝の聖書箇所には「タラントンのたとえ」という表題がついています

タラントンと言うのは一般にタレントと言われている言葉と同じです。

タレント、つまり才能、です。

聖書の時代のお金や長さ、重さの単位について解説した表で今日の箇所をみると、1タラントンは6000ドラクメ、または6000デナリオンと書いてあります。

1デナリオンは1日の給料と言うことなので、1タラントンは6000日分の給料になります。

1年に300日働くとして6000日では20年分の給料ということになります。

ここに出てくるご主人は神さま、家来というのは私たちのことです。

そして、このご主人から預けられているタラントンと言うのが、私たち一人ひとりに与えられている才能、能力、です。

このような神さまから与えられているものを賜物と呼びます。

この才能を活用して多くの実りを生み出しなさい、と教えられているのです。

タラントンが私たちに与えられている神さまからの賜物、才能だと言うことは分かりましたが、5タラントン、2タラントン、1タラントンの差は何なのでしょう?

これは賜物が多い少ない、ということではなく、賜物の種類が違う、と考えてください。

ある人はスポーツが得意、ある人は英語が得意、ある人は自然の中に小さな生き物を見つけるのが得意、ある人は友達が寂しい気持ちでいるのにすぐ気が付いて声をかけるのが得意、色々なことが全て神さまからの賜物なのです。

それぞれの得意分野があるということです。

誰も他の人をうらやむ必要はないと同時に、誰もそれを自慢することもありません。

神さまからただで預けられているものだからです。

神さまは一人一人にふさわしい才能を選んで与えてくださっています。

聖書にも「それぞれの力に応じて」タラントンを預けた、と書かれています。

そのあなたに与えられているスペシャルタレントあなたバージョンを見つけましょう。

神さまから頂いたものとして感謝して受け取り、それを磨いてよく活用する時、必ず良い実りが得られるのです。

良い結果がいつ出るのかは誰にもわかりません。

時間がかかるかもしれません。

最初は良い結果だと思えないこともあるかもしれません。

でも、そのことの意味が分かる時が必ず来ます。

私たち一人ひとりにふさわしい才能を与えてくださっている神さまご自身が、そのように私たちを導いてくださるからです。

神様に頂いた賜物は「種」です。

水や肥料をやって育てなければ花は咲きません。

自分自身の賜物の種を育てましょう。

そうしたら、あなたのスペシャルバージョンの花を咲かせることができます。

やればできる課題をサボってしまったら、与えられている賜物を大切にしたと言えるでしょうか?

健康な身体を与えられているのに、生活が乱れていつも何だか具合が悪いと言う人は、賜物を大切にしたと言えるでしょうか?

毎日の水遣りが、皆さんの賜物の種を育てます。

きっとあなただけのきれいな花を咲かせるでしょう。

もう一度言います。

神様から与えられているあなただけのスペシャルタレントを発見しましょう。

それは誰とも比べる必要のない、あなただけの賜物です。

大きな才能の種もわずかなものに忠実でなければ育ちません。

毎日の生き方が大切。

結果は神様の保障付き。

このチャペルで自分自身と向き合うとき、今日の言葉を思い出してください。

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